誤っているのは、(4)見かけの消化吸収率は、摂取量から糞中内因性排泄量を差し引いて求める。
〇⑴ 消化吸収率とは、摂取した栄養素が吸収された割合を示す。
消化吸収率には、「見かけの消化吸収率」と「真の消化吸収率」がある。
実際に数字を適当に設定して考えてみると下記のようになる。
見かけの消化吸収率:
10g食べて2g糞便で排泄された→吸収されたのは10-2=8g
10gのうち8g吸収されたので、見かけの吸収率は80%!
真の消化吸収率:
10g食べて2g糞便で排泄された。
※ただし、2gのうち0.2gは食べなくても排泄される量(食事由来以外の、消化酵素や粘膜、腸管の細胞や腸内細菌などが糞便に混じっている)
じゃあ実際に食べたものが吸収されずに排泄された量は、10g-(2g-0.2g)=8.2 g
10gのうち8.2g吸収されたので、真の消化吸収率は82%!
ちなみに、真の吸収率は、食べなくても排泄される量(内因性損失量)が加味されるので
必ず真の消化吸収率>>見かけの消化吸収率となる。
教科書的に計算式を書くと下記の通り。
見かけの消化吸収率=吸収された栄養素/摂取した食品の栄養素量×100
=(摂取した栄養素量-糞便中排泄栄養素量)/摂取した食品中の栄養素量×100
真の消化吸収率=[摂取した栄養素量-(糞便中排泄栄養素量-内因性損失量)]/摂取した食品中の栄養素量×100
〇⑵ 消化吸収率は、調理の影響を受ける。
例えば、脂溶性ビタミンの消化吸収率は、食品中の脂質含有量の影響を受ける。
〇⑶ 消化吸収率は、同時に摂取する食品成分の影響を受ける。
例えば、非ヘム鉄の吸収率はビタミンCや動物性たんぱく質と同時に摂取することにより高まり、逆に食物繊維、シュウ酸、フィチン酸、タンニンなどと同時に摂取することにより低くなる。
⑷
真の消化吸収率は、摂取量から糞中内因性排泄量を差し引いて求める。
〇⑸ 真の消化吸収率は、見かけの消化吸収率より高い。
見かけの消化吸収率は、糞便中の排泄栄養素量をすべて未吸収として判断している。しかし、その中には内因性損失量(腸内細菌や消化液など)も含まれる。真の消化吸収率では、糞便中の排泄栄養素量から内因性損失量を差し引くため、見かけの消化吸収率より高い値となる。
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