(1)妊娠期では、胎盤からインスリンの働きを抑制するホルモン( ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)、プロゲステロン、プロラクチン)の分泌が増加するため、
インスリン抵抗性は上昇し、非妊娠時よりも高血糖状態になりやすい。
(2)妊娠期では、1α, 25─ジヒドロキシビタミン Dの産生能が高まることにより、
腸管のカルシウム吸収率は増加する。
このため、特別にカルシウムを付加する必要はない。
しかし、日本人はもとよりカルシウムが不足しがち※なため、食事記録などをもとに必要量摂取できているか管理栄養士が確認できると良い。
※例えば、18~29歳女性のカルシウムの推定平均必要量は、551mgなのに対して、日本人の女性(20歳以上の者)の平均カルシウム摂取量は、500mgである。(日本人の食事摂取基準2020年版より)
〇(3)血清アルブミン値は、低下する。このため、妊娠期は浮腫が起こりやすい。
(4)循環血液量は、妊娠後期(28 週 0 日~)で
増大する。
血漿量の増加が赤血球の増加を上回るため、妊娠貧血が起こりやすい。
(5)血清トリグリセリド値は、
上昇する。
血清総コレステロールも増加する。
*インスリン抵抗性:insulin resistant
*カルシウム:calcium
*妊娠:pregnancy
*浮腫:edema
*貧血:anemia
*赤血球:red blood cell
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