(1)頭囲
頭囲は、小児における脳の発達や身体の発育の指標となる。
(2)上腕周囲長
上腕周囲長は体脂肪量の指標や筋肉量の指標となる。
(3)ウエスト周囲径
ウエスト周囲径は、内臓脂肪量の推定に用いられる。
ウエスト周囲径とは、いわゆる臍囲の周囲で、脂肪の分布状況の推定や肥満度の判定(メタボ診断基準)に用いられる。
内臓脂肪蓄積の可能性(男性85cm以上、女性90cm以上)を見ることができる。
(4)下腿周囲長
下腿周囲長は、骨格筋萎縮の指標となる。
〇(5)膝下高
膝下高は起立時身長と相関が高く、推定身長の計算式に用いられる。
推定身長の計算式
男性:{(2.02×膝高cm)-(0.04×年齢)}+64.19
女性:{(1.83×膝高cm)-(0.24×年齢)}+84.88
■宮崎らによる予測身長の計算式(日本人対象)
男性:64.02+(膝高cm×2.12)-(年齢×0.07)
女性:77.88+(膝高cm×1.77)-(年齢×0.10)
身体計測値の見方
① 上腕周囲長(AC):骨格筋萎縮の程度の指標
筋肉量の低下の項目として、サルコペニアの診断基準にも用いられる。
② 上腕三頭筋部皮下脂肪厚(TSF):体脂肪の指標
③ 上腕筋囲長(AMC):全身の骨格筋量の指標
④ 下腿周囲長(CC):骨格筋萎縮の指標
⑤ 上腕筋面積:体タンパク質貯蔵量、骨格筋消耗の指標
(算出式)AMA(cm2)=上腕筋囲(cm)2÷4Π
⑥ ウエストヒップ比:脂肪の分布状況の推定、肥満型の判定