30-116 寝たきりの患者の身長を推定するための計測項目である。

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30-116 寝たきりの患者の身長を推定するための計測項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)頭囲
(2)上腕周囲長
(3)ウエスト周囲径
(4)下腿周囲径
(5)膝下高

解答・解説を見る

(1)頭囲
 頭囲は、小児における脳の発達や身体の発育の指標となる。

(2)上腕周囲長
 上腕周囲長は体脂肪量の指標や筋肉量の指標となる。

(3)ウエスト周囲径
 ウエスト周囲径は、内臓脂肪量の推定に用いられる。
 ウエスト周囲径とは、いわゆる臍囲の周囲で、脂肪の分布状況の推定や肥満度の判定(メタボ診断基準)に用いられる。
 内臓脂肪蓄積の可能性(男性85cm以上、女性90cm以上)を見ることができる。

(4)下腿周囲長
 下腿周囲長は、骨格筋萎縮の指標となる。

(5)膝下高
 膝下高は起立時身長と相関が高く、推定身長の計算式に用いられる。

推定身長の計算式


 男性:{(2.02×膝高cm)-(0.04×年齢)}+64.19
 女性:{(1.83×膝高cm)-(0.24×年齢)}+84.88

■宮崎らによる予測身長の計算式(日本人対象)

 男性:64.02+(膝高cm×2.12)-(年齢×0.07)
 女性:77.88+(膝高cm×1.77)-(年齢×0.10)

身体計測値の見方


① 上腕周囲長(AC):骨格筋萎縮の程度の指標
 筋肉量の低下の項目として、サルコペニアの診断基準にも用いられる。

② 上腕三頭筋部皮下脂肪厚(TSF):体脂肪の指標

③ 上腕筋囲長(AMC):全身の骨格筋量の指標

④ 下腿周囲長(CC):骨格筋萎縮の指標

⑤ 上腕筋面積:体タンパク質貯蔵量、骨格筋消耗の指標
 (算出式)AMA(cm2)=上腕筋囲(cm)2÷4Π

⑥ ウエストヒップ比:脂肪の分布状況の推定、肥満型の判定


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