(1) レプチン
レプチンは、視床下部に働きかけ、エネルギー消費の亢進や摂食抑制作用を起こし、体脂肪量を減少させる。
〇(2) インスリン
インスリンは、脂肪細胞のリポタンパク質リパーゼを活性化するとともにホルモン感受性リパーゼを抑制する働きがあるため、体脂肪量を増加させる。
★リポタンパク質リパーゼ:リポタンパク質に含まれる脂肪を分解し、脂肪組織への取り込みを促す。→促進により体脂肪↑↑
★ホルモン感受性リパーゼ:トリアシルグリセロール(中性脂肪)を分解し、血中の遊離脂肪酸濃度を上昇させる。→抑制により脂肪の分解↓↓
(3) カテコールアミン
カテコールアミンとは、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンの総称である。これらには体脂肪量を減少させる働きがある。
・アドレナリン…糖質代謝の促進、基礎代謝の上昇
・ノルアドレナリン…脂肪酸の放出増加
(4) アディポネクチン
アディポネクチンは、脂肪細胞で産生されるホルモンである。アディポネクチンには、エネルギー消費の増大、脂肪酸酸化の増大、インスリン感受性の増大などの働きがあり、体脂肪量を減少させる。
(5) トリヨードチロニン(T3)
トリヨードチロニンとは、甲状腺ホルモンの一種である。トリヨードチロニンは、基礎代謝亢進によって体脂肪量を減少させる働きがある。