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~臨床医学の基礎知識~
CKDと慢性腎不全について
CKDと慢性腎不全について
1.CKD(慢性腎臓病)の定義は?
2.慢性腎臓病の定義と症状は?
3.血液透析と腹膜透析の違いは?
1.CKDの定義と分類について
CKD(慢性腎臓病)とは、3か月以上続く腎機能の低下または、持続するタンパク尿などの腎障害のある状態である。
⇒ステージ3においては同じステージ3でも予後にばらつきがあったため、ガイドラインが変更され、ステージ3はさらに2つに分けられた。(12改訂)
2.慢性腎不全の診断と症状
慢性腎不全では、電解質の異常により体液が産生に傾く代謝性アシドーシスや、骨や関節にアミロイド-シスが蓄積する透析アミロイド-シスがみられる。
また、血液障害としてはビタミンD活性化障害によっておこるビタミンD欠乏及び腎性骨異栄養症、エリスロポエチン*1欠乏による腎性貧血。心不全や高血圧をはじめとした循環器疾患などがみられる。
*1:エリスロポエチン…腎臓から分泌され、赤血球の分化や成熟に必要不可欠な造血因子である。
<重要ワード>
Cr上昇、代謝性アシドーシス:H+上昇、腎性骨異栄養症:ビタミンD欠乏、腎性貧血:エリスロポエチン欠乏、高血圧、心不全
3.血液透析と腹膜透析の違い
血液透析は血液透析装置を必要とするため通院が必要であるが、高効率である。合併症としては、透析アミロイド-シスや、二次性副甲状腺機能亢進症がみられる。
腹膜透析は、特殊な装置を必要とせず、カテーテル挿入後は自宅で透析可能であるため比較的簡便であるが、合併症として腹膜炎や透析液への蛋白やブドウ糖への移行に注意が必要である。
<重要ワード>
通院、高効率、蛋白、ブドウ糖、合併症、腹膜炎
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