胆石の原因、症状と栄養管理について

スポンサーリンク


胆 石

(1)胆石の原因
高コレステロール食が続くことによって、胆汁中にふくまれるコレステロールが過飽和状態となり結晶化する。この結晶を「コレステロール結石」と呼び、結石の原因の70%以上を占める。
 その他に、栄養不良及び低栄養や低タンパク質の状態が続くことによってビリルビンカルシウムという結晶が作られることによる結石もある。
(2)胆石の症状
 主な症状は、腹部から背中にかけての鈍痛及び疝痛発作である。特に高脂肪食を摂取したあとに発症する場合が多い。かなり激しい痛みが数時間続き、吐き気や黄疸、高熱を伴う場合がある。高熱を伴うようなときには胆嚢炎や胆管炎を併発している場合もある。
また、現在は無症状であっても、健康診断の超音波検査によって発見される場合もある。


(3)胆石の形成を促進する因子
脂質の過剰摂取
・食物繊維の摂取不足による血中コレステロールの増加や胆汁酸排泄量の減少
・肥満や脂肪肝の誘因となる糖質の過剰摂取
刺激物の過剰摂取(アルコールやコーヒー)
・栄養状態の悪化
・低タンパク質食
(4)胆石の栄養管理
胆石の栄養管理は急性期、回復期、無症状期に分けて行われる。
①急性期…発作後数日間は絶食として、その後は脂質の多い食品や刺激物は制限し、糖質中心の流動食とする。(重湯やスープ等)
②回復期…発作後一週間程度で疼痛が収まる。糖質中心の流動食から、徐々に三分がゆ、五分がゆ、七分がゆ、全粥…などと形態をあげていくが、脂肪や刺激物の摂取制限は継続する。
③無症状期…原則的に普通食を摂取して良いが、(3)のような因子を避けるようにする。


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert