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COPD(慢性閉塞性肺疾患)と栄養管理について

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    慢性閉塞性肺疾患(COPD)

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは?
     慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来の肺気腫や慢性気管支炎の総称であり、これらのどちらか又は両方によって起こる。
     慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者では、努力性呼吸により消費エネルギーが増大し、呼吸に使われるエネルギーは健常者の約10倍にもなる。


    <呼吸で消費するエネルギー量>
     健常者 約40~80kcal/day
     慢性閉塞性肺疾患患者 約400~700kal/day

     このように呼吸によるエネルギー消費量が多いことに加えて、呼吸がしづらいために食事を摂取するときに苦しくなってしまい途中で食べるのを諦めてしまう場合もあり、
     慢性閉塞性肺疾患患者はエネルギー消費量の増加摂取エネルギーの減少によって栄養状態の悪化や体力の低下、免疫能の低下をきたしやすい。
    栄養補給量
    エネルギー摂取量はREE(基礎代謝量)×1.5~1.7を目標とする。
    炭水化物の過剰摂取は、二酸化炭素の産生を増加させ、換気系に負担となる可能性があるため、慢性閉塞性肺疾患患者においては脂肪主体の栄養補給が推奨されている。また、栄養状態の悪化を防止するため、分岐鎖アミノ酸の投与も行う。

    栄養管理
      ●わが国では約 70%の COPD 患者に体重減少が認められ、欧米に比べて栄養障害の頻度が高い。
      ●軽度の体重減少は脂肪量(FM)の減少が主体であり、中等度以上の体重減少は筋蛋白量の減少を伴うマラスムス型の蛋白・エネルギー栄養障害である。
      ●体重減少のある患者では、呼吸不全への進行や死亡のリスクが高い。体重減少は気流閉塞とは独立した予後因子である。
      ●%IBW<90%の場合は、栄養障害の存在が考えられ、栄養治療の適応となる。%IBW<80%の場合は、除脂肪量(LBM)も減少していることが多く、積極的な栄養補給療法を考慮する。

    COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第3版簡易版(2009)より

    栄養管理について
    ・食事は一日5~6回に分けてゆっくりと摂取する。
    (満腹となると肺が圧迫され、呼吸がしずらくなる可能性がある。)
    ・食事の摂取量が不十分な場合は栄養剤などを用いる。
    ・呼吸商の低い高脂質食とする。
    (呼吸商⇒糖質1.0、脂肪0.7、タンパク質0.8)

    ※当サイトの解説の転載、複製等は禁止いたします。
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