39-124 57歳、男性。高校教諭。狭心症の外来患者。身長176cm、体重70kg、BMI 22.6 kg/m2。 血圧145/85mmHg。空腹時の血液検査値は、LDLコレステロール150 mg/dL、HDLコレステロール52mg/dL、トリグリセリド136mg/dL。 この患者の1日当たりの目標栄養量を、コレステロール200mg/日未満、食塩6.0g/日未満とした。 これと併せて設定した、他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

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39-124  57歳、男性。高校教諭。狭心症の外来患者。身長176cm、体重70kg、BMI 22.6 kg/m2

血圧145/85mmHg。空腹時の血液検査値は、LDLコレステロール150 mg/dLHDLコレステロール52mg/dL、トリグリセリド136mg/dL

この患者の1日当たりの目標栄養量を、コレステロール200mg/日未満、食塩6.0g/日未満とした。

これと併せて設定した、他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

エネルギー                  脂肪             飽和脂肪酸

(kcal/日)                    (g/)           (g/日未満)

⑴ 1,600       40       15

⑵ 1,600       55       20

⑶ 2,000       45       15

⑷ 2,000       45       20

⑸ 2,000       60       20

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428961.pdf, (2025年4月20日閲覧)

解答・解説を見る

問題文より、対象者は身長176cm、体重70kg、BMI22.6とある。

よって、エネルギーは一般的に「標準体重×30kcal」で計算するのが妥当であるが

現体重×30kcalで考えてもほとんど影響がないため

計算時間時短のため70kg × 30kcal = 2100kcalとし、

選択肢(3)〜(5)の2000kcalが妥当であると考えられる。

 

次に脂肪であるが、患者は問題文の

LDLコレステロール150 mg/dL(基準値140mg以下)より、

高LDLコレステロール血症と考えられるため脂肪の制限が入る。

脂質異常症の場合の脂肪制限は20%E〜25%E程度とされており

2000kcalの20%E〜25%Eは、脂肪換算で44.4g〜55.5gとなる。

よって選択肢(5)は除外され、最後に(3)または(4)を検討することとなる。

 

最後の飽和脂肪酸であるが

日本人の食事摂取基準や日本動脈硬化学会の動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは

飽和脂肪酸エネルギー比率:7%E未満」とされている。

これを選択肢(3), (4)の2000kcalに当てはめると

脂肪は15.5g未満となり、(3)が正答とわかる。

 

 

(3)

(1)(2)(4)(5)

 

文責:アヒル


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