経済評価は、栄養教育プログラムの効果を経済的に評価する指標である。
費用効果分析、費用便益分析、費用効用分析の3つがある。
栄養教育プログラムの評価の種類(企画評価、過程評価、影響評価、結果評価、経済評価、総合評価) – カコモンズ
複数のプログラムを実施し、教育効果1単位に対してその実施に要した経費を算出する。「=総費用/総効果」
一般的に「費用対効果」ともいうのでこのあたりと絡めて覚える。(コスパ)
<例>
①12,000円を支払って2㎏痩せた
②15,000円を支払って3㎏痩せた
体重1kgのダイエットに対していくらかかったかを考えると、
①は6,000円/㎏、②は5,000円/㎏となる。
②の方が効果に対する費用としては優れていることが分かる。
(「コスパがいいダイエット法は?」と考えるとわかりやすい。)
栄養教育プログラムにかかった費用と、得られた結果を金額で表し、その収支によって評価する。「=総便益-総費用」
費用に対して得られた良い結果(便益)の金額が大きいほど、有益である。
「利益」の「益」が入っているので、「結果を金額」として考える
栄養教育プログラムによって得られた単位効用あたりの費用によって評価する。「=総費用/効用」
主にQOLまたは質を調整した生存年数(OALY:quality-adjusted life years)を用いる。
QOLやOALYが出てきたらコレ。
⑴〔 費用便益分析 〕では、得られた効果を金額に換算して評価する。
得られた効果を金額に換算して、収支を考えるものなので「費用便益分析」である。
⑵〔 費用効用分析 〕では、質を調整した生存年数(quality-adjusted life years: QALY)を指標として評価する。
QOLや生存年数(OALY)が登場しているので「費用効用分析」である。
⑶費用便益分析では、総費用よりも総便益が〔 大きい 〕ほど、経済的に有益であったと評価する。
収支計算。費用よりも利益が大きいほど「有益」である。(※あたりまえ)
〇⑷費用効果分析では、一定の効果(1単位)を得るために要した費用を評価する。
正しい選択肢である。
⑸費用効果分析では、〔 栄養教育プログラムによって得られた一定の効果と、それに 〕必要な費用を評価する。
費用効果分析は「栄養教育プログラムによって得られた単位効用あたりの費用」を求めるものであり、
「1回実施するのにいくら必要か?」という見積もりは該当しない。
文責:アヒル(O)