〇(1) 不飽和鉄結合能(UIBC)…鉄と結合していないトランスフェリンのことである。鉄欠乏性貧血において高値を示す。
〇(2) 平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)…赤血球一つ当たりのヘモグロビン濃度のことである。
〇(3) ハプトグロビン…血中で遊離したヘモグロビンの結合する作用があり、溶血性貧血で低値となる。
〇(4) トランスフェリン…鉄と結合して体内に鉄を運搬する。
(5) フィブリノーゲンは貧血の診断には用いられない。
フィブリノーゲンは血液凝固因子の一つで、止血の働きを持つ。炎症などで高値を示し、播種性血管内凝固症候群(DIC)や肝機能障害において低値となる。
鉄欠乏性貧血と検査値
・血清鉄:低下
・UIBC(不飽和鉄結合能)、TIBC(総鉄結合能):増加
・血清フェリチン:減少