(1) ハリス-ベネディクト(Harris-Benedict)の式では、身長も用いる。
<ハリス-ベネディクトの式>
男性 BEE=66.47+13.75×体重(kg)+5.0×身長(cm) ー 6.76×年齢
女性 BEE=655.1+9.56×体重(kg)+1.85×身長(cm) ー 4.68A×年齢
総摂取エネルギー量(TEE)は「TEE=BEE × activity factor × stress factor」で求めることができる。
〇(2) 間接熱量測定値は、ストレスによる影響を含む。
(3) ベッド上安静時には、身体活動レベル(PAL)として1.2を用いる。
寝たきり / 1.0~1.1
ベッド上安静 / 1.2
ベッド外活動 / 1.3
リハビリ / 1.4
(4) 広範囲熱傷では、エネルギー代謝が亢進する。
熱傷によって損傷した組織などの修復など、身体への負担が増え、エネルギーの消費が増大する。
(5) リフィーディング(refeeding)症候群予防には、高エネルギー食は避ける。
高エネルギー食はリフィーディング症候群発症の可能性を高める。低栄養状態の者に対して、いきなり高エネルギー食を投与すると、急激な糖の吸収によりインスリンが過剰に分泌される。すると、インスリンの過剰分泌によってグルコースだけでなくリンやカリウム、マグネシウム等の栄養素も細胞内へ取り込まれ、種々の症状を引き起こす。