おにぎりを食べるときを例にして考えてみましょう。
〇(1) 先行期 - 食物の認知
自分がいまから食べるものが「おにぎりだ」と認知する。これは炊き立てのご飯で作ったやわらかいおにぎりなのか?作ってから時間がたった固いおにぎりなのか?海苔はついているか?
食べるものが何かもわからず食べることは難しいので、先行期は当たり前であるようでとても重要である。
〇(2) 準備期 - 食物の捕捉
先行期の次の段階である。何が食べるか認知できてやっと口に含む段階である準備期となる。
もぐもぐとおにぎりを噛み、飲み込む準備をする。
(3) 口腔期 - 食塊を口腔から咽頭へ送る。
食べ物は噛んだだけは意味がない。飲み込むことが必要である。飲み込む段階の一番初めがこの「口腔期」である。
口腔(口の中)よりもう少し奥にある咽頭に食物の塊を送る。
〇(4) 咽頭期 - 呼吸の一時停止
咽頭のさらに奥には食道がある。
口腔期で咽頭まで送られてきた食塊は、咽頭期で食道まで運ばれる。
実際に飲み込んでみると、この時にのどの蓋が閉まり呼吸が一度止まることが分かる。
〇(5) 食道期 - 食道通過
食道期は、摂食・嚥下の最終段階である。食塊を胃に送る。