39-88 日本人の食事摂取基準(2020年版)における授乳婦の推定エネルギー必要量 (kcal/日)の求め方である。 妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日)をA、母乳のエネルギー量(kcal/日)をB、体重減少分のエネルギー量(kcal/日)をCとした 算出式として、 最も適当なのはどれか。

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39-88 日本人の食事摂取基準(2020年版)における授乳婦の推定エネルギー必要量 (kcal/日)の求め方である。

妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日)をA、母乳のエネルギー量(kcal/日)をB、体重減少分のエネルギー量(kcal/日)をCとした 算出式として、

最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ A

⑵ A+B

⑶ A+C

⑷ A+BC

⑸ A+BC

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年7月1日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑸ A+BC

 

授乳期の推定エネルギー必要量(kcal/日)

  =A : 妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日) +  B : 母乳のエネルギー量(kcal/日)  -  C : 体重減少分のエネルギー量(kcal/日)

 

授乳婦のエネルギー必要量は、

妊娠前の基礎的エネルギー需要(A)

母乳産生に必要なエネルギー(B)

を加えたうえで、

産後の体重減少(脂肪組織の利用)により補える分のエネルギー(C)

を差し引いて算出する。

 

 

少しだけ噛み砕くと、

A:最低限必要なエネルギー

B:母乳を作るのに必要なエネルギー

ここまでは「必要なエネルギー量」として想像しやすいと思う。

ただし、( A B )を摂取する必要はなく、妊娠期に脂肪として身体にエネルギー源を蓄えているので

それを消費することを踏まえると(A+B)では多すぎる。

よって、( A B )-( 体脂肪の消費から産生するエネルギー )とし、(5)A+BCが正答となる。

 

※日本人の食事摂取基準(2020年版)では、母乳で約500kcal/日を消費し、

そのうち約150kcal/日は体脂肪から補うとされ、

差し引き約+350kcal/日が授乳による付加量とされている。

BCの部分が350kcal

妊娠前の推定エネルギー必要量(A)に、

授乳による付加量350 kcal/日(BC)を加えたものが、授乳期の推定エネルギー必要量である。

 

 

文責:アヒル(O)


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