39-87 妊娠期の母体の生理的変化に関する記述である。

スポンサーリンク


39-87 妊娠期の母体の生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 循環血液量は、減少する。

⑵ 基礎代謝は、低下する。

⑶ たんぱく質の同化は、抑制される。

⑷ 血清総コレステロール値は、低下する。

⑸ インスリン感受性は、低下する。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年7月1日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ 循環血液量は、〔 増加 〕する。

胎児に栄養素や酸素を供給するための血液量を確保し、出産時に備えて血液循環量が増える

 

⑵ 基礎代謝は、〔 増加 〕する。

胎児に血液を供給するために心拍数が増加したり、

胎児の成長、胎盤や子宮の発達などにより、エネルギー消費量が増加する為である。

 

⑶ たんぱく質の同化は、〔 促進 〕される。

妊娠期は、たんぱく質の同化(合成)が促進される時期である。

母体や胎児の様々な組織を形成する為にたんぱく質が必要になり、たんぱく質の同化は促進される。

 

⑷ 血清総コレステロール値は、〔 上昇 〕する。

妊娠期はエストロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモン(ステロイドホルモン)の需要が増加し、

これらのホルモンの材料となるコレステロールの産生が増加する。

また、胎児の細胞膜等の形成にもコレステロールは必須であり、

結果として、血清中のコレステロール増加する

 

⑸ インスリン感受性は、低下する。

妊娠期には、優先して胎児にグルコースを供給する。

そのため、母体ではインスリン感受性を低下させ、

血中からの糖の取り込みを減少させる。

(自分自身に糖を取り込まない分、胎児に糖を多く送ることができる)

 

文責:アヒル(O)


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert