⑴ 循環血液量は、〔 増加 〕する。
胎児に栄養素や酸素を供給するための血液量を確保し、出産時に備えて血液循環量が増える。
⑵ 基礎代謝は、〔 増加 〕する。
胎児に血液を供給するために心拍数が増加したり、
胎児の成長、胎盤や子宮の発達などにより、エネルギー消費量が増加する為である。
⑶ たんぱく質の同化は、〔 促進 〕される。
妊娠期は、たんぱく質の同化(合成)が促進される時期である。
母体や胎児の様々な組織を形成する為にたんぱく質が必要になり、たんぱく質の同化は促進される。
⑷ 血清総コレステロール値は、〔 上昇 〕する。
妊娠期はエストロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモン(ステロイドホルモン)の需要が増加し、
これらのホルモンの材料となるコレステロールの産生が増加する。
また、胎児の細胞膜等の形成にもコレステロールは必須であり、
結果として、血清中のコレステロールは増加する。
〇⑸ インスリン感受性は、低下する。
妊娠期には、優先して胎児にグルコースを供給する。
そのため、母体ではインスリン感受性を低下させ、
血中からの糖の取り込みを減少させる。
(自分自身に糖を取り込まない分、胎児に糖を多く送ることができる)
文責:アヒル(O)