⑴ キシリトールの低う蝕作用 〔 ミュータンス菌(虫歯菌)の抑制 〕
キシリトールには再石灰化を促進する効果はなく、いわゆる“虫歯菌”を抑制し、
菌が産生する酸を抑制するため、歯が溶けることを抑制する。
再石灰化の促進は、リン酸オリゴカルシウム(POsCa)などが該当する。
⑵ 難消化性オリゴ糖の整腸作用 〔 プレバイオティクスとしての作用 〕
難消化性オリゴ糖の整腸作用はプレバイオティクスとしての作用である。腸内細菌のエサとして、有用菌増殖の助けとなる。
プロバイオティクス → ロバは生き物なので「腸内細菌」そのものと覚える。※「生きて腸まで届く(細菌)」
プレバイオティクス → レバーは食べ物なので「腸内細菌のエサ」と覚える。※有用な腸内細菌のためのエサ
⑶ 中鎖脂肪酸の体脂肪低蓄積性 〔 エネルギー源として速やかに代謝される 〕
中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比較して、
門脈経由で肝臓へ運ばれ、エネルギー源として速やかに代謝される
特徴をもつ。そのため体脂肪として蓄積されにくい。
〇⑷ キトサンの血中コレステロール低下作用 胆汁酸の再吸収抑制
正しい。キトサンは水に不溶性の食物繊維で、腸管内で胆汁酸や脂肪を吸着し、体外に排泄する働きをもつ
⑸ γ-アミノ酪酸(GABA)の降圧作用 〔 交感神経の興奮抑制による降圧 〕
GABAは交感神経の興奮を抑制し、血管を弛緩(拡張)させることで血圧を下げる。
GABA入りのチョコレートなどが「ストレス軽減」と謳っているのは
GABAの交感神経の抑制&副交感神経の亢進を根拠としている。
アンジオテンシン変換酵素の阻害は「サーデンペプチド」によるものである。
文責:アヒル