⑴ A型肝炎は、〔 経口感染 〕が最も多い。
A型肝炎の感染経路で最も多いのは経口感染である。糞便などに汚染された水や食物を摂取することで感染する。
血液感染が多いのはB型肝炎やC型肝炎である。
⑵ B型肝炎ウイルスは、〔 DNAウイルス 〕である。
B型肝炎ウイルスはDNAウイルスである。
B型以外の肝炎ウイルスはRNAウイルスである。Bだけ覚えて、残りはそれ以外!と覚える。
⑶ 肝硬変では、〔 プロトロンビン時間は延長する 〕。
肝硬変では、肝機能の低下により、プロトロンビンなどの血液凝固因子の産生が低下する。
その結果、プロトロンビン時間は延長する。
肝硬変では上記の血液凝固因子や血小板の産生量が減るため「出血傾向」を示す。
⑷ 肝硬変では、血中コリンエステラーゼ値が〔 低下する 〕。
コリンエステラーゼは「肝臓のたんぱく質合成能」をみる指標である。
つまり「値が低いほど肝臓が働いていない」ということになる。ゆえに、肝硬変では血清コリンエステラーゼ値は低下する。
37-28(3)に全く同じ選択肢が出ているので丸暗記でも解けたはずである。
〇⑸ NASHでは、肝の線維化がみられる。
正しい。37-28(5)に「NASHの確定診断に、肝生検が必要」という旨が出題されている。
過去問で「肝生検によって繊維化の状態などを診て、確定診断する」というところまで勉強していると
迷いなく解けた選択肢である。
文責:アヒル