39-132 80歳、男性。ADL自立。身長155cm、体重47kg、BMI19.6kg/m2。標準体重53kg。握力20kg。サルコペニアと診断された。血液検査値は、アルブミン3.2g/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿素窒素12mg/dL。たんぱく尿(-)。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せとして、最も適切なのはどれか。

スポンサーリンク


39-132  80歳、男性。ADL自立。身長155cm、体重47kg、BMI19.6kg/m2。標準体重53kg。握力20kg。サルコペニアと診断された。血液検査値は、アルブミン3.2g/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿素窒素12mg/dL。たんぱく尿()。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

エネルギー      たんぱく質

(kcal/日)             (g/)

⑴ 1,000               40

⑵ 1,600               40

⑶ 1,600               65

⑷ 2,000                100

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428961.pdf, (2025年7月27日閲覧)

解答・解説を見る

 

一般的なエネルギー計算の30 kcal/kgを用いると、

エネルギー量30 kcal/kg × 53 kg(標準体重) = 1590 kcalとなり

(2), (3)の160o kcalが妥当と考えられる。

 

患者はBMI19.6kg/m2であるため、

上記よりもう少しエネルギーを摂取しても良いが

仮に35 kcal/kgを用いても、

エネルギー量35 kcal/kg × 53 kg(標準体重) = 1855 kcalとなり

(4)の2000 kcalは多すぎる。ゆえに1600 kcalを採用する。

 

次にたんぱく質についてであるが

対象者は80歳のため、

目標とするたんぱく質エネルギー比率(%E)15〜20%Eである。

1600 kcalをもとに、たんぱく質エネルギー比率(15〜20%E)を計算すると

1600 kcal × (15 〜 20 %E) = 240 〜 320 kcal

たんぱく質のエネルギー換算係数は4 kcal/gなので

( 240 〜 320 kcal ) ÷ 4 kcal/g = 60 〜 80 gとなる。

 

※ちなみに、一般的な、標準体重53 kg  × (1.0 〜 1.2 g/kg)の計算でも53 〜 64 gとなる。

性格にはたんぱく質を多く摂取したいので(1.2 〜 1.5 g/kg)で計算するがその場合でも変わらない。

 

ゆえに1,600              65 となる。

 

文責:アヒル


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert