38-99 栄養教育では、人間の食行動に注目し、行動科学の理論やモデルを活用して、食行動がより良い方向に変容するように支援を行う。行動科学の理論やモデルを活用した支援として、最も適切なのはどれか。

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38-99 栄養教育では、人間の食行動に注目し、行動科学の理論やモデルを活用して、食行動がより良い方向に変容するように支援を行う。行動科学の理論やモデルを活用した支援として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

 

(1) 管理栄養士自身が過去に経験した成功事例と同じ方法で、栄養教育を行う。

(2) 栄養素や食品に関する知識の習得を重要視して、栄養教育を行う。

(3) 対象のライフステージと準備性に適した行動変容技法を用いて、栄養教育を行う。

(4) 行動科学の理論やモデルについて、それらの構成概念を全て用いることを優先して、栄養教育を行う。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024815日閲覧)

 

解答・解説を見る

(1) 管理栄養士自身が過去に経験した成功事例と同じ方法で、栄養教育を行う。

栄養教育の中心は対象者(クライアント)であるため、

対象者以外の他の誰か(管理栄養士etc…)の成功事例が、

どの対象者にもそのまま当てはまることはない。

栄養教育ではアセスメントによって対象者の健康状態

食生活の状況などを把握することで栄養上の課題を明確にする

また、対象者自らが主体的に問題解決に取り組めるように考慮して必要な支援を選択していく必要がある。

 

(2) 栄養素や食品に関する知識の習得を重要視して、栄養教育を行う。

栄養素や食品に関する知識も必要ではあるが、

その知識を生活の中でどのように活用するかを提案し、

対象者の生活に取り入れやすくする(行動変容の重要性誘導)ことが栄養教育では重要である。

 

(3) 対象のライフステージと準備性に適した行動変容技法を用いて、栄養教育を行う。

正しい選択肢である。

対象者のライフステージや準備性、行動変容への意欲などを理解・把握し栄養教育を行う必要がある。

 

(4) 行動科学の理論やモデルについて、それらの構成概念を全て用いることを優先して、栄養教育を行う。

選択肢(3)の通り、対象のライフステージと準備性に適した行動変容技法を用いることが重要であり、

全てを用いることは重要ではなく、優先事項でもない。

 

文責:アヒル(O)


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