38-40 免疫グロブリンに関する記述である。

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38-40 免疫グロブリンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ IgAは、胎盤を通過する。

⑵ IgDは、免疫グロブリンの中で分子量が最も大きい。

⑶ IgEは、型アレルギー反応に関わる。

⑷ IgGは、肥満細胞で産生される。

⑸ IgMは、自然免疫に関わる。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月23日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

免疫グロブリンの問題は頻出です。

さらに、「IgGの特徴は〜」など単純に答えられる問題が多いので

しっかり把握しておきましょう。

絶対的得点源です。ここは落としてはいけないところです。

 

(1) 〔 IgGは、胎盤を通過する。

胎盤を通過 (Go!!)するのはIgGです。

それ以外の特徴として、IgGは免疫グロブリンの中でも最も多く血液中に含まれています。

一番多く存在する「多数派」なので、「グロブリンの頭文字のGをもらっている」くらいに覚えましょう。

 

(2) 〔 IgMは、免疫グロブリンの中で分子量が最も大きい。

IgMは真(M)っ先に出てくる免疫グロブリンです。

一番最初に産生され、異物への初期対応をしてくれます。

少し待てばあとからIgGなどが駆けつけてくれるので

それまでの時間稼ぎで、「とにかく攻撃の手数を増やし対抗します」

そのため、IgMだけ攻撃する腕が5本あります(五量体)。

※初手1ターンで5回攻撃できるような感じ。

ちなみに国試で「IgDのはたらきは〜〜である」と出たら全てバツです。

IgDのはたらきは国試に出題されるほど明確に確実に定まっていません

なので出題されません。そういった目線からこの選択肢をバツにしてもOKです。

 

(3) IgEは、Ⅰ型アレルギー反応に関わる。

正しい文章です。IgEは食物アレルギーなどのアナフィラキシー系, 花粉症など

ごくごく一般的なアレルギーに関与します。

Eat(食べる)のEと覚えましょう。

ちなみにいっぱい食べると太りますよね?

それ繋がりで「肥満細胞と結合する」も覚えておきましょう。

たまにひっかけで「脂肪細胞から〜」と出るのでそこも区別しておいてください。

 

(4) 〔 IgEは、肥満細胞で産生される。

(3)の解説の通りです。Eat→太る→肥満で覚えましょう。

ちなみにIgGは「B細胞」が変化した「形質細胞」が産生します。

 

(5) IgMは、〔 獲得免疫 〕に関わる。

IgAは自然免疫のとしての扱いを受けることもありますが、

国試レベルの場合は「免疫グロブリン(Ig〜)は全て獲得免疫」くらいに割り切ってもいいと思います。

 

36-40 免疫に関する記述である。

35-40 免疫・生体防御に関する記述である。

34-40 免疫と生体防御に関する記述である。

 

よければshorts動画も見てね!!!

 

文責:アヒル


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