38-162 回転釜を用いた、じゃがいもの煮物に関する記述である。

スポンサーリンク


38-162 回転釜を用いた、じゃがいもの煮物に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

(1) じゃがいもは、洗浄後、水切りせずに釜に投入する。

(2) 少量調理と比較して、じゃがいもに対するだし汁の割合を少なくする。

(3) 煮汁が沸騰した後も、強火を保つ。

(4) 加熱のムラを防ぐため、絶えず攪拌する。

(5) 調味料は、消火後に加える。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月22日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

(1) じゃがいもは、洗浄後、〔 よく水を切って 〕釜に投入する。

付着水が多いと煮汁が薄まり、想定通りの調味濃度にならない。

付着水の解説はコチラ

https://nstudy.info/26-184/

 

(2) 少量調理と比較して、じゃがいもに対するだし汁の割合を少なくする。

正しい文章です。大量調理は少量調理に比べ、水分蒸発率が低いため少ない煮汁で済む

大量調理において水分蒸発率が低いのは、加熱による温度上昇が緩慢なためである。

また、煮汁が多いと対流によって具材がぶつかり合い、煮崩れやすくなるため煮汁は多くしすぎない。

 

(3) 煮汁が沸騰した後は〔 沸騰が継続できる程度の火力に調節する 〕。

煮汁が沸騰するまでは強火とし、その後は沸騰が継続できる程度の火力に調節する[1]

 

(4) 絶えず攪拌すると〔 煮崩れの原因 〕となる。

加熱ムラを防ぐには調味後、食品に火が通る前に攪拌し、

落し蓋で具材を押さえながら煮汁を行きわたらせることや、

食材によっては下茹でをしておくことなどが有効である。

 

(5) 調味料は、〔 加熱の初期 〕に加える。

煮物の味付けは煮汁が沸騰してきたらおこなう。

醤油の香気は揮発性で加熱によって失われるため、

使用量の一部を残しておき、仕上げに加えるとよい[1]

 

 

過去に大量調理のポイントを問われた問題

31-173 回転釜を用いたかぼちゃの煮物に関する記述である。

32-174 小松菜のお浸しの大量調理に関する記述である。

28-185 もやしの大量調理に関する記述である。

 

※引用元

[1] 文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課.調理場における衛生管理&調理技術マニュアル.

https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/1306690.htm2024/7/22閲覧)

 

 

文責:アヒル(O)


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert