配膳方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、施設の特性に応じて選択する。
介護老人保健施設では、入所者の栄養状態や病状、嗜好を定期的に把握し、
それに基づいた食事の提供が必要となる。
また、高齢者においては、摂食嚥下機能に応じた食事形態など個別の対応が求められる。
この問題では、ユニット型介護老人福祉施設の特性と、図に示されたミニキッチンを活かした配膳方式を採用する。
配膳方式の一覧
〔 中央配膳方式 〕
厨房内で調理から盛り付けまでを行ってから、食事する場所へ運び提供する方法。
メリット:パントリー配膳方式(病棟配膳方式)より少ない調理従事者で提供が可能である。
デメリット:調理室でまとめて調理し、そこから各病棟へ配膳するため、病棟に配膳するまでに時間がかかり適温供食が難しい。
〔 パントリー配膳方式 〕
厨房で調理した食事を食缶などに分け、パントリー(配膳室)へ運んでから再加熱や盛り付けなどをして提供する。
メリット:盛り付け・配膳をパントリーで行うため、適温供食がしやすい。中央配膳方式より利用者とのコミュニケーションがとりやすい。
デメリット:盛り付け作業人員が増える。異物混入等のリスクは高くなり、衛生管理を徹底する必要がある。
〔 バイキング方式 〕
メリット:利用者の楽しみになる。好きなものを食べられて食欲が増す。
デメリット:料理選択の教育を行う必要がある。体が不自由な人にとっては負担になることもある。
〔 弁当配食方式 〕
メリット:施設に厨房設備が必要なく、初期投資を軽減できる。食べる時間や場所を固定されない。
デメリット:適切な温度の管理が難しい。
(1) 中央配膳方式
→パントリー配膳方式に比べてコストを抑えられるなどのメリットはあるが、
図に示されているミニキッチンを利用した配膳方式ではない。
(+ 中央の大厨房で作ってから温冷配膳車で輸送&提供って、ミニキッチンいらなくね?)
〇(2) パントリー配膳方式
施設のミニキッチンを利用することで適温での提供が可能である。
また、利用者とのコミュニケーションがとりやすいことも施設の特性に適していると考えられる。
(3) バイキング方式
→介護が必要になる利用者にとって、バイキング形式は負担になることもあるため適切とは言えない。
(+ ミニキッチンでバイキング料理の品数は作れないんじゃない?)
(4) 弁当配食方式
パントリー配膳方式に比べて適温での提供や細かな個別対応が難しく、
施設の特性に合っているとは言えない。
(+ ミニキッチンいらなくね?)
文責:アヒル(O)