窒素出納値 = 「 摂取した窒素量 」-「 排泄した窒素量 」
で計算できます。
この問題のポイントは
「摂取したたんぱく質を窒素量に変換できるか?」に集約されています。
上記の「変換するための係数を知っていますか?」が
この問題の出題意図であり、計算問題というほどではないので、
しっかり変換するための係数、正しくは「窒素係数」を理解しましょう。
 
窒素係数ですが
「たんぱく質(g)」÷「6.25」=「窒素量(g)」の
「6.25が窒素係数」です。
この数値は「たんぱく質6.25 g」=「窒素1 g」を基にしています。
これを用いて計算してみましょう。
 
「摂取した窒素量」は
「摂取したたんぱく質50 g」÷「6.25」=「摂取した窒素量 8 g」であり、
「排泄した窒素量」は
「24 時間尿中尿素窒素排泄量 6 g」+「尿中尿素窒素以外の窒素損失量 4 g/日」=「排泄した窒素量10 g」です。
これを冒頭の計算式に代入すると、
窒素出納値 = 「摂取した窒素量 8 g」-「排泄した窒素量10 g」=–2 g
よって、〇⑷ – 2 となります。
 
計算自体は難しくなく、
「窒素係数を知っていますか?」が問われているだけの問題なので
まずは原理をしっかり覚えておきましょう。
 
文責:アヒル