⑴
敏感度は、疾病Aがあるもののうち、検査で陽性である者の割合である。
陽性であるもののうち、疾病Aがある者の割合は陽性反応的中度である。
⑵ 特異度は、疾病Aがないもののうち、検査で陰性である者の割合である。
陰性であるもののうち、疾病Aがないものの割合は陰性反応的中度である。
〇⑶ 陽性反応的中度は、検査を行う集団における疾病 A の有病率の影響を受ける。
有病率が高い集団のほうが陽性反応的中度は高くなる。
⑷ 敏感度と特異度はトレードオフの関係にあるため、両方が同時に高くなることはない。
- 敏感度と特異度は、トレードオフの関係(どちらかが上がれば、どちらかが下がる)であることがポイントである。カットオフ値を高くすれば、敏感度は高く、特異度は低くなる。または、敏感度が低くなり、特異度は高くなる。
- 敏感度は、疾病Aがあるもののうち検査で陽性である者の割合、特異度は疾病Aがないもののうち検査で陰性である者の割合である。
- カットオフ値とは、疾病の有無を判断するための基準値のこと。
⑸ ROC 曲線は、縦軸を
敏感度、横軸を(1 ─
特異度)として描く。
なお、ROC曲線が左上に位置するほど、スクリーニング検査の妥当性は高いということになる。
ROC曲線の縦軸と横軸の覚え方・ゴロ
「縦軸はビン(敏感度)、横軸は緯度(特異度)」
- 縦軸は、ビン感度 ⇒ ビンは縦長なので縦軸
- 横軸は、1-特イド(緯度)⇒ 緯度は、横の線なので横軸