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30-141 妊娠20週の妊婦、28歳。身長 162 cm、 体重 62 kg(妊娠前体重57 kg)。 血圧135/85 mmHg、 蛋白尿(―)、 浮腫(―)。 前回妊娠時に妊娠高血圧症候群を指摘された。

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30-141 妊娠20週の妊婦、28歳。身長 162 cm、 体重 62 kg(妊娠前体重57 kg)。 血圧135/85 mmHg、 蛋白尿(―)、 浮腫(―)。 前回妊娠時に妊娠高血圧症候群を指摘された。妊娠高血圧症候群の予防を目的として優先される栄養指導の項目である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギーの摂取量
(2)たんぱく質の摂取量
(3)食塩の摂取量
(4)水分の摂取量

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正しいのは(3)食塩の摂取量
 

対象者の身体状況について


 ・身長162cm、体重62kg、BMI23.62
 ・BMI25以下である事から、エネルギーの摂取量には問題がないといえる。
 ・血圧は正常であるが、これ以上数値があがると高血圧となる可能性がある。
 ・蛋白尿や、浮腫がみられないことから肝臓、腎臓の機能は正常であるといえる。
 以上のことから、エネルギーの摂取量には問題がないため、食塩の摂取量についての栄養指導を優先すると良いと考えられる。

栄養管理について


 ◆エネルギーの摂取量の求め方
  BMIが24以下の場合:(30kcal×標準体重)+200kcal
  BMIが24以上の場合:30kcal×標準体重
  (いずれもBMIは非妊娠時の体重を用いる。)

 ◆塩分
  一日7~8g
  (妊娠高血圧症予防のためには、一日10g未満)

 ◆水分
  特に制限や付加はないが、水分の摂取不足に注意する。

 ◆タンパク質
  理想体重×1.0g日
  (妊娠高血圧症予防のためには一日に、理想体重×1.2~1.4gとする。)
  妊娠高血圧症候群の予防において重要なのは、適正なエネルギー摂取減塩である。
  水分の摂取量は、透析患者など以外では特別な制限はしないが、水分の摂取不足には注意する。
  たんぱく質は腎機能が正常である場合は十分に摂取するよう心掛け、良質タンパク質による高たんぱく質食をとるようにする。また、腎機能に障害がある場合は一日50g未満に制限する必要がある。

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