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身体計測値と計算式(身長・体重から上腕周囲長・上腕三頭筋皮下脂肪厚・上腕筋囲など)

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このページで学べる項目

  1. 身長、体重、BMI
    現体重(ABW)、標準体重(IBW)と%IBW、通常時体重(UBW)と%UBW、体重増加率及び減少率(%LBW)、ウエスト・ヒップ比
  2. 上腕周囲長(AC)と%AC
  3. 上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)と%TSF
  4. 上腕筋囲長(AMC)と%AMC
  5. 上腕筋面積(AMA)
  6. 下腿周囲長(CC)

1.身長・体重・BMIなど

・ 身長(BH:Body Height)
・ 体重(BW:Body Weight)

現体重(ABW:Actual Body Weight)

 Actual=日本語で実際、現実、事実の意味がある。

 現体重(ABW)とは、現在の体重のことである。過去の体重との比較による栄養状態の評価や栄養アセスメントにおける目標設定の中で用いられる。

体格指数(BMI:Body Mass Index)

主に成人に用いられる。(乳幼児にはBMIではなく、カウプ指数を用いるため混合しないように注意が必要である。)

= 体重(kg)÷[身長(m)]

通常時体重、平常時体重(UBW:Usual Body Weight)

※usual…日本語で、通常、普通の意味がある。

手術による絶食や、疾病・栄養不良による体重減少など栄養状態が低下したときに、栄養状態が低下する前の通常時の体重を知ることによって、現在の体重との変化率などを求める。

平常時体重比、通常時体重比(%UBW:% Usual Body Weight)

現体重と平常時体重の比である。

・%UBW(%)=[ABW/UBW]×100
・平常時体重比(%)=(現体重/平常時体重)×100

基準体重、標準体重、理想体重(IBW:Ideal Body Weight)

※idal…日本語で、理想、理想的、典型などの意味があります。

BMI22のときの体重を示す。栄養状態改善を目指すときに、目標の体重とされることが多い。

・IBW= BH(m)×22
・基準体重=身長(m)×22

基準体重比(%IBW:% Ideal Body Weight)

・%IBW=[ABW/IBW]×100
・基準体重比=現体重/基準体重×100

体重減少率(%LBW:Loss Of Body Weight)

現体重と通常時体重の比である。6カ月以内に10%以上の減少で低栄養のリスクが高い。

・%LBW=[UBW-ABW]/UBW
・体重減少率(%)=(平常時体重-現体重)/平常時体重×100

体重60kgだった男性が1か月で50kgとなった場合、(60-50)/60×100=16.66…%
1か月の体重減少率は約17%である。(分母を現体重としないように注意する。)

体重増加率

体重増加率(%)=(現体重-平常時体重)/平常時体重×100

体重60kgだった男性が1か月で80kgとなった場合、(80-60)/60×100=33.333…%
一か月の体重増加率は、約33%である。

ウエスト・ヒップ比(waist/hip:w/h)

脂肪の分布状況を推定する。(ウエスト=体幹部の最小囲。ヒップ=臀部の最大囲。)

W/H=W(ウエスト)/H(ヒップ)

2.上腕周囲長(AC)と%AC

上腕中点の周囲長である。上腕筋囲や上腕筋面積の推定に用いられる。

%AC=[AC/年齢別AC基準値(中央値)]×100

3.上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)と%TSF

上腕中点背部の皮下脂肪厚である。体脂肪量の推定、上腕筋囲や上腕筋面積の推定に用いられる。

%TSF=[TSF/年齢別TSF基準値(中央値)]×100

4.上腕筋囲(AMC)と%AMC

・AMC=AC-[TSF×0.314] ・上腕筋囲=上腕周囲長-(上腕三頭筋皮下脂肪厚×0.314)
 又は
・AMC=AC-[TSFπ÷10]

%AMC=[AMC/年齢別AMC基準値(中央値)]×100

5.上腕筋面積(AMA)

・AMA=AMC2÷4π
・上腕筋面積=上腕筋囲÷4π

6.下腿周囲長(CC)

体たんぱく質の変化を推定する。


参考・引用文献

・日本人の新身体計測基準値(Japanese Anthropometric Reference Data : JARD 2001)

2017 12/12 内容を一部訂正いたしました。

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