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目次
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1.栄養士になる方法
栄養士になるためには、専門学校や大学、短大で指定された単位を取得する必要があり、取得までの最短期間は2年間です。
また、夜間学校や、通信、独学による資格取得はできません。
栄養士は、所定の単位を取ることができれば資格を取得できるため、国家試験などの試験はありません。栄養士資格は養成校卒業後に所定の申請をし、都道府県知事より免許証が交付されます。
栄養士養成校の種類
- 短期大学…(2年制または3年制)
- 専門学校…(2年制、3年制、4年制がある。)
- 4年制大学
2.管理栄養士になる方法
管理栄養士になる方法には、大きく分けて2つあり、取得までの最短期間は4年間です。
① 栄養士資格取得後に実務経験を経て、国家試験を受験、合格後に資格を得る。
② 管理栄養士養成課程を経て、国家試験受験資格を受験、合格後に資格を得る。
(1) 栄養士から実務経験を経て、国家試験を受験、合格後に資格を得る
大まかな流れは以下の通りです。
① 短大や専門学校、4年制大学などで栄養士の資格を取得する。
② 栄養士として就職し、実務経験を積む。
(実務経験について、勤務時間に関する規定はありますが、正社員でもパートでも栄養士として勤務していればどちらでも良いです。)
③ 管理栄養士国家試験を受験、合格後に資格取得。
・ 2年制だった場合⇒実務経験は3年間必要。
・ 3年制だった場合⇒実務経験は2年間必要。
・ 4年制だった場合⇒実務経験は1年間必要。
就職先の施設は、厚生労働省が定める施設で無ければなりません。また、厚生労働省の定める施設であれば、実務経験を全て同じ施設である必要はありません。ただ、各施設で責任者の方から実務証明書を頂くことを忘れずに。
~「(2) 4年制大学を卒業後、管理栄養士国家試験を受験、合格後に資格を得る。」と比較した場合、(1)のメリットは?~
栄養士から管理栄養士になるためには、栄養士として実務経験を積んでいる合間に管理栄養士国家試験の勉強をしなければいけません。
そのため、忙しい中でも自分で時間を作る工夫や、諦めずに継続する努力が必要です。
実際、第30回における栄養士課程既卒者の合格率は、10%以下でした。
しかし、管理栄養士養成課程を出たものと圧倒的に違うことは実務経験があるということです。
管理栄養士養成課程においても病院や給食施設における実習を行いますが、その期間は数週間しかありません。
また、国家試験に出題される内容を業務内容と結びつけて学ぶことができるため、管理栄養士養成課程を出ているものよりもイメージをつかみやすいというのもメリットです。
(2) 4年制大学を卒業後、管理栄養士国家試験を受験、合格後に資格を得る。
管理栄養士課程の4年制大学にて指定された単位を取得、臨地実習や給食実習を終えることで、管理栄養士国家試験の受験資格を得ることができます。
その後、管理栄養士国家試験に挑み、無事試験に合格することができれば、厚生労働省へ申請した後に、管理栄養士の資格を取得することができます。
ちなみに、管理栄養士過程の新卒者の合格率は、受験者の中では特に高く、第30回における合格率は85.1%でした。
~合格率と管理栄養士養成課程の現実~
管理栄養士養成課程新卒者のみでは合格率が80~90%とかなり高くなっています。
この理由としては、勉強に費やせる時間多かったり、教師から身近に指導を受けられる、ともに学ぶ仲間が多いといった理由があります。
しかし、現実としては管理栄養士養成課程において指定の単位を取得しなければ、大学を卒業したとしても試験を受けることはできません。
(単位には主に4種類あり、①卒業のために必要な単位、②栄養士資格を取るために必要な単位、③管理栄養士受験資格を得るために必要な単位、④そのほかの単位があり、大学ごとに多少異なりますがおおまかな内容は同じです。)
管理栄養士養成課程の授業は決して簡単なものではありません。もちろん、それなりの勉強、努力が必要です。
また、学校によって国家試験受験前に各学校で模試試験を行い、模試試験における点数が低い生徒には本番の国家試験を受けさせないといったこともあるのです。これは、大学としての見た目の合格率を上げるためではないかと思われます。
管理栄養士養成課程新卒者の合格率が高いからといって油断しないように注意しましょう!
参考文献:厚生労働省「栄養士法」(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO245.html)
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