⑴ 上腕筋面積は、〔 上腕周囲長 と 上腕三頭筋皮下脂肪厚 〕から求める。
円周の長さから面積が求められるので、上腕筋囲長が分かれば上腕筋面積が計算できる。
また、上腕筋囲長は、上腕三頭筋皮下脂肪厚と上腕周囲長から求められる。
上腕筋囲長(cm)=上腕周囲長(cm)-π×上腕三頭筋皮下脂肪厚(cm)
〇⑵ 体脂肪率は、水中体重秤量法により推定できる。
正しい。水中体重秤量法(Hydrostatic Weighing)とは、
水中での体重と、大気中での体重(普通の体重)の差から体密度を算出し、体脂肪率を推定する方法である。
※大気中で同じ50kgでも、鉄の塊(水に沈む, 密度が高い)と、油(水に浮く, 密度が低い)の違いが出るので
そのような「密度の差」がわかるのでそこから体脂肪を推定する。
体脂肪量の測定方法には、他に、生体電気インピーダンス(BIA)法、キャリパー法、空気置換法などがある。
⑶ ウエスト周囲長は、息を〔 自然に吐いた状態 〕で測定する。
ウエスト周囲長は、息を吐いた終わりに測定するのが正しい。
なお、無理に肺の残気を振り絞る必要はなく、自然と呼吸をし吐いたところで測定する。
⑷ 尿中クレアチニン排泄量は、測定前に摂取した食事たんぱく質の影響を〔 受けない 〕。
尿中クレアチニン排泄量は、主に筋肉量に比例しており、食事たんぱく質の影響はほとんど受けない。
そのため、クレアチニン身長係数などで筋肉量の推定に用いられる。
⑸ 生体電気インピーダンス(BIA)法は、測定前に摂取した食事の影響を〔 受ける 〕。
生体電気インピーダンス(BIA)法は、身体に弱い電流を流し、電気抵抗(インピーダンス)を計測することによって体組成を測定する。
そのため、BIA法は体内の水分量や電解質に影響されやすい。
文責:アヒル(O)