39-82 栄養アセスメントに関する記述である。

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39-82 栄養アセスメントに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 上腕筋面積は、肩甲骨下部皮下脂肪厚と上腕周囲長から求める。

⑵ 体脂肪率は、水中体重秤量法により推定できる。

⑶ ウエスト周囲長は、息を吸った状態で測定する。

⑷ 尿中クレアチニン排泄量は、測定前に摂取した食事たんぱく質の影響を受ける。

⑸ 生体電気インピーダンス(BIA)法は、測定前に摂取した食事の影響を受けない。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年7月1日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ 上腕筋面積は、〔 上腕周囲長上腕三頭筋皮下脂肪厚 から求める。

円周の長さから面積が求められるので、上腕筋囲長が分かれば上腕筋面積が計算できる

また、上腕筋囲長は、上腕三頭筋皮下脂肪厚上腕周囲長から求められる。

上腕筋囲長(cm)=上腕周囲長(cm)-π×上腕三頭筋皮下脂肪厚(cm)

 

⑵ 体脂肪率は、水中体重秤量法により推定できる。

正しい。水中体重秤量法(Hydrostatic Weighing)とは、

水中での体重と、大気中での体重(普通の体重)の差から体密度を算出し、体脂肪率を推定する方法である。

※大気中で同じ50kgでも、鉄の塊(水に沈む, 密度が高い)と、油(水に浮く, 密度が低い)の違いが出るので

そのような「密度の差」がわかるのでそこから体脂肪を推定する。

体脂肪量の測定方法には、他に、生体電気インピーダンス(BIA)法、キャリパー法、空気置換法などがある。

 

⑶ ウエスト周囲長は、息を〔 自然に吐いた状態 〕で測定する。

ウエスト周囲長は、息を吐いた終わりに測定するのが正しい。

なお、無理に肺の残気を振り絞る必要はなく、自然と呼吸をし吐いたところで測定する。

 

⑷ 尿中クレアチニン排泄量は、測定前に摂取した食事たんぱく質の影響を〔 受けない 〕。

尿中クレアチニン排泄量は、主に筋肉量に比例しており、食事たんぱく質の影響はほとんど受けない

そのため、クレアチニン身長係数などで筋肉量の推定に用いられる。

 

⑸ 生体電気インピーダンス(BIA)法は、測定前に摂取した食事の影響を〔 受ける 〕。

生体電気インピーダンス(BIA)法は、身体に弱い電流を流し、電気抵抗(インピーダンス)を計測することによって体組成を測定する

そのため、BIA法は体内の水分量や電解質に影響されやすい。

 

文責:アヒル(O)


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