研究の手法によるエビデンスレベルの分類は、質が高い順に以下のようになる
レベル1:複数のランダム化比較試験のシステマティックレビューやメタアナリシス、質の高い単独のランダム化比較試験
レベル2:コホート研究
レベル3:症例対照研究、横断研究
レベル4:症例報告、症例シリーズ
レベル5:専門家の意見
⑴ コホート研究は、ランダム化比較試験のメタアナリシスより
低い。
コホート研究とは、調査時点で、仮説として考えられる要因を持つ集団(曝露群)と持たない集団(非曝露群)を追跡し、両群の疾病の罹患率または死亡率を比較する方法である¹。コホート研究は観察研究の一種であり、介入研究であるランダム化比較試験よりもエビデンスレベルレベルは低いとされる。
⑵ 横断研究は、ランダム化比較試験より
低い。
横断研究は、ある一時点において何らかの要因の関連をしらべる研究手法である。横断研究は観察研究の一種であり、介入研究であるランダム化比較試験よりもエビデンスレベルは低い。
〇⑶ ランダム化比較試験は、症例対照研究より高い。
⑷ 生態学的研究は、コホート研究より
低い。
生態学的研究は、地域または集団単位で、ある要因と疾病との関連をしらべるる方法である。
⑸ 症例報告は、症例対照研究より
低い。
1日本疫学会「コホート研究 | 疫学用語の基礎知識 」(https://jeaweb.jp/glossary/glossary006.html)