38-148 残差法により総エネルギー調整ビタミンC摂取量を求めるため、集団におけるビタミンC摂取量と総エネルギー摂取量から回帰直線を作成した(図)。

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38-148 残差法により総エネルギー調整ビタミンC摂取量を求めるため、集団におけるビタミンC摂取量と総エネルギー摂取量から回帰直線を作成した(図)。A~Eさんのうち、総エネルギー調整ビタミンC摂取量が最も多い者である。
最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ Aさん

⑵ Bさん

⑶ Cさん

⑷ Dさん

⑸ Eさん

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218344.pdf, (2024年7月19日閲覧)

解答・解説を見る

 

正しいのは (2)Bさん

 

 残渣法は、エネルギー摂取量を独立因子、注目している栄養素を従属因子として回帰直線を求め、対象者ごとにその残差を求める方法である¹。

(残差=集団全体の値から求めた回帰直線と各個人の観測値との距離 [下の図のオレンジの矢印]。プラスの値・マイナスの値どちらにもなる可能性がある。)

 

Bさんのエネルギー調整済みビタミンC摂取量は、集団の栄養素摂取量の平均値に残差を足すことで求められる。

以下の例では、集団の平均値 (70 mg)Bさんの残差(約20mg)を足すと、おおよそ90mg/日となることがわかる(下の図の黄色い丸●)。

 

同様に、Aさん、Cさん、Dさん、Eさんのおおよそのエネルギー調整済みビタミンC摂取量を求めてみると、

    • Aさん おおよそ65 mg/日
    • Cさん おおよそ80 mg/日
    • Dさん おおよそ60 mg/日
    • Eさん おおよそ70 mg/日

となり、Bさんのエネルギー調整済みビタミンC摂取量(おおよそ90 mg/日)が最も多いことがわかる。

 

第38回管理栄養士国家試験の試験問題の画像を一部加工

 

 

参考文献

  1. 佐々木敏. 同文書院「わかりやすいEBNと栄養疫学」(2005). 


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