ヘルスビリーフモデルとは、健康、疾病に対する信念や認識によって、疾病予防のための行動をとる可能性を予測するモデルである。
疾病に対する脅威には、疾病にかかるかもしれないと思う罹患性と、病気にかかったら大変なことになるとおもう重大性がある。
また、予防行動実行の可能性にかかわるプラス面を有益性、マイナス面を障害とし、それらの知覚のバランスを意思決定バランスという。
⑴ 急性アルコール中毒で辛い経験をした社員の例を話す。
体験談を聞くことによって、自分もそうなったら大変だかもしれないと感じる「重大性の認知」である。
⑵ アルコール・ハラスメントについて話し合いをさせる。
これは、「行動のきっかけ」にあたる。
アルコール・ハラスメントとは、飲酒を強要したり、酒を一気に飲むことを促したり、アルコールに弱い体質の者に無理やり酒を飲ませるなどといった、飲酒に関連する迷惑行為や嫌がらせである。
⑶ 急性アルコール中毒で、救急搬送された際の医療費について教える。
急性アルコール中毒になった際に起きる重大な経済的負担を認知させるものであり、「障害性の認知」にあたる。
〇⑷ アルコールパッチテストの結果を、個別に返却し説明する。
⑸ 飲酒は適量までとすることのメリットについて考えさせることは、
有益性の認知につながる。