広範囲熱傷の急性期…血管外への体液の激しい移動による高度な全身性浮腫を生じる。また、循環血液量は激しく減少。
血液の濃縮が起こる。このときに大量の電解質輸液を行わなければ、ショックから臓器不全、さらには死に至ることもある。
(1)血管透過性は、高くなる。
⇒広範囲熱傷では、血管透過性亢進に働く化学伝達物質が全身に回り、全身の血管に作用して血管透過性が亢進する。特に重傷後2~6時間は血管透過性が最大となり、12時間程度持続する。
血管透過性が高いほど高分子の物質が血管の中から外へ出やすくなる。低ければその逆である。
(2)尿中窒素排泄量は、増加する
〇(3)高血糖をきたす。
(4)水分は十分に摂取する。
⇒熱傷創面からの水分喪失により必要水分量が増加するため。
(5)NPC/N(非たんぱくカロリー窒素比)を、健常時より低くする
⇒中等度熱傷120〜100、高度では100以下とする。