⑴ 乳児の体重に対する細胞外液量の割合は、成人と比べて〔 高い 〕。
乳児(特に新生児)は体重あたりの細胞外液量の割合が成人よりも高い。
体重に対する細胞外液量の割合は、成人で約20%、乳児では約30%である。
成長に伴い細胞外液量は減少する。
⑵ 生理的体重減少は、〔 生後3〜5日 〕に出現する。
生理的体重減少は、出生後3〜5日以内に出現し、1週間前後で回復する。
体重が減少するのは、尿や胎便の排出や、呼吸や皮膚からの水分喪失(不感蒸泄)の増加などによる。
さらに、出生後すぐは母乳を飲む能力が低いため、体重が減少する。哺乳量が増加する1週間程度で体重は元に戻る。
⑶ 唾液中のアミラーゼ活性は、離乳食の開始により〔 上昇 〕する。
生後すぐは低いが、消化機能の発達に伴い徐々に増加していく。
母乳や粉ミルクでは、口腔内で、積極的にでんぷんを消化する必要はないが、
離乳食が始まると、お粥など、でんぷんを消化する必要が出てくるので
「必要に迫られて、アミラーゼ活性は上昇する。」と覚えると覚えやすい。
⑷ 〔 探索反応 〕は、頬や口唇に触れた刺激に対して、その方向に顔を向け口を開く反射である。
頬や口周りの刺激があった方に顔を向ける反応は、探索反射である。
一方、吸啜反射とは、新生児に見られる原始反射の1つで、
口に触れたものを反射的に吸おうとする行動のことである
〇⑸ 新生児の最大尿濃縮能は、成人と比べて低い。
正しい。新生児は腎臓の機能が未熟であり、
最大尿濃縮能(尿を濃くして体内の水分を節約する能力)は成人よりも低い。
そのため、水分の調節能力が弱く、脱水になりやすい特徴がある。
文責:アヒル(O)