38-56 食品表示基準に基づく一般用加工食品の表示に関する記述である。

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38-56 食品表示基準に基づく一般用加工食品の表示に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

⑴ 100g当たりの熱量が25kcalの場合は、「0」と表示することができる。

⑵ たんぱく質は、「低い旨」の強調表示に関する基準値がある。

⑶ 飽和脂肪酸の量の表示は、推奨されている。

⑷ 食品添加物は、使用量が少ない順に表示しなくてはならない。

⑸ 大豆を原材料に含む場合は、アレルゲンとしての表示が義務づけられている。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年8月18日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

(1) 100g当たりの熱量が〔 5kcal未満の場合は、「0」と表示することができる。

100g(液体なら100mL)当たり5kcal未満であれば0kcal, ゼロカロリー, ノンカロリーなどと表記することができます。

また100g当たり40kcal(液体なら100mL当たり20kcal)で「低い旨(カロリー, カロリー控えめ, ダイエット〜)」と表記できます。

上記はしっかり覚えてほしいですが、この選択肢は覚えていなくても削ることができます。
選択肢では「100g当たりの熱量が25kcalの場合は、0と表示できる」と書いてありますが
「24kcalや23kcal、何なら本当に0kcalでも、0と表記できない。」ような文章になっています。
よって、そもそも日本語としておかしな選択肢になるので削ることができます。

 

(2) たんぱく質は、「高い旨」の強調表示に関する基準値がある。

「高い旨」を記載できる栄養素はかなりたくさんあるので

まずは「低い旨」を記載できる栄養素群を覚えることをお勧めします。

低い旨を記載できるのは、

食品100g当たり(カッコ内は液体100mL当たり)

・エネルギー 40kcal(20kcal)

・糖類 5g(2.5g)

・脂質 3g(1.5g)

・飽和脂肪酸 1.5g(0.75g)

・コレステロール 20mg(10mg)

・ナトリウム 120mg(120mg)

 

また、「高い旨, 低い旨」を記載できる基準が、固体や液体で異なりますが

「原則:液体は固体の1/2」を覚えておくと覚える量をかなり圧縮できます。

反対に、「強化された旨含まない旨」を記載できる基準は

「原則:液体と固体で同じ」と覚えておくと、さらに覚える量が圧縮できます。

※「原則+原則から外れるところだけ追加で覚える」=労力が3〜4割減らせます。

 

(3) 飽和脂肪酸の量の表示は、推奨されている。

正しい選択肢です。

推奨されている栄養素は「飽和脂肪酸」と「食物繊維」の2つです。

飽和脂肪酸が出たので次回登場するのは・・・

 

(4) 食品添加物は、使用量が〔 多い順 〕に表示しなくてはならない。

食品表示のうち「原材料名の表示」は、

まず、「食品の使用量が多い順」で表記し、

その次に「食品添加物の使用量が多い順」で表記します。

この記事を読んだ当日か翌日にスーパーやコンビニのお弁当で確認してみましょう。

 

(5) 大豆を原材料に含む場合は、アレルゲンとしての表示が〔 推奨されている 〕。

アレルゲンの表示が義務付けられているのは

小麦落花生えびかにそばくるみ

8種類です

令和5年3月、食品表示法が改正され新たに「くるみ」が追加されましたが、
令和7年3月31日までは「経過措置期間」として
「この日までに順次、表示ラベルを切り替えてね」という状況になっています。
したがって、2025年(令和7年)3月2日に実施される第39回の国家試験で
「くるみは表示義務がある」という旨の選択肢が出ると
「試験日時点では経過措置期間中なのでマルでありバツである」という不適切問題になるため
「第39回に限っては」、上記のような文脈では出題されないと思います。
第40回では満を辞して登場する可能性が高いです。
とはいえ、くるみを覚えるだけなのでぐだぐだ言わずに覚えちゃいましょう。

 

文責:アヒル


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