38-44 果実類に関する記述である。

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38-44 果実類に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ バナナは、追熟に伴いでんぷんが増加する。

⑵ 日本なしの石細胞は、リグニンを多く含む。

⑶ りんごの主な多糖類は、アガロペクチンである。

⑷ 赤肉種のメロンの主な色素は、アントシアニンである。

⑸ アボカドは、不飽和脂肪酸より飽和脂肪酸を多く含む。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月13日閲覧)

 

解答・解説を見る
(1) バナナは、追熟に伴いでんぷんが〔 減少 〕する。

果物全般にいえることですが、未熟果から完熟果へと成熟する間に、

でんぷん(たくさんのグルコースが結合したもの)が分解されていき、甘みを感じる単糖(グルコースやフルクトース)が増していきます。

 

(2) 日本なしの石細胞は、リグニンを多く含む。

正しい文章であり、頻出です。

日本なしのシャリシャリした食感は「石細胞(せきさいぼう)」に含まれる「リグニン」や「ペントサン」によるものです。

 

(3) りんごの主な多糖類は、〔 ペクチン 〕である。

りんごに含まれる主な多糖類はペクチンで、選択肢のアガロペクチンは寒天に含まれる多糖類です。

寒天にはアガロースとアガロペクチンが含まれています。

 

(4) 赤肉種のメロンの主な色素は、〔 β–カロテン 〕である。

赤肉種のメロンの色はβ–カロテン(ニンジンのオレンジ色成分)です。

アントシアニンは主に紫〜青色系の色素です。

pHによっては赤くなりますがメロンのようなオレンジ色にはなりません。

 

(5) アボカドは、飽和脂肪酸より〔 不飽和脂肪酸を多く含む 〕。

アボカドに含まれる脂肪酸のうち約6割はオレイン酸です。

オレイン酸は一価不飽和脂肪酸なので「不飽和脂肪酸を多く含む」ことになります。

※TVやネットには「飽和脂肪酸は悪, 不飽和脂肪酸は体に良い」というかなり偏った風潮があります。
 アボカドが体に良いとか、ヘルシーと言われているのはこれに起因するものが多いです。試験中どうしてもわからないときは世の中の時流を考えてみるのも良いかもしれません。

 

文責:アヒル


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