38-21 情報伝達物質に関する記述である。

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38-21 情報伝達物質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ アセチルコリンは、交感神経節後線維と消化管平滑筋の接合部で分泌される。

⑵ ドーパミンは、黒質の神経細胞で産生される。

⑶ 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、下垂体後葉から分泌される。

⑷ 卵胞刺激ホルモン(FSH)は、卵巣から分泌される。

 アドレナリンは、副腎皮質から分泌される。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月16日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

(1) アセチルコリンは、〔 副交感神経節後線維 〕と消化管平滑筋の接合部で分泌される。

覚え方ですが、まずは節前はアセチルコリン統一で、

節後だけ下記の要領で覚えましょう。

アセチルコリン副交感神経関連

ノルアドレナリン交感神経関連

のざっくり2つで覚えましょう。そして例外として

交感神経→汗腺」だけアセチルコリン(汗散るコリン)で覚えましょう。

細かい説明もありますが、まずは上記3種類を覚えましょう。

 

※今回の場合、「アセチルコリンは交感神経節後線維と消化管平滑筋の〜〜」とあるので

Step 1. 「アセチルコリンは副交感神経関連」に当てはまらない。

Step 2. じゃあ例外の「汗腺か?」確認すると、消化管なので、「汗散る」にも当てはまらない。

結論:誤りである!   という感じで解きましょう。

 

 

(2) ドーパミンは、黒質の神経細胞で産生される。

正しい文章です。が、10年以上前に出た程度でかなり難しい選択肢だと思います。

※他の選択肢4つを消せるようになることの方が重要です。

 

(3) 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、〔 下垂体前葉 〕から分泌される。

この問題は「下垂体」=「キシトシンソプレシン」だけ!!

ろのオバさん」だけ覚えていれば「誤り」と解ける問題です。

下垂体前葉からは「〜〜刺激ホルモン」「黄体形成ホルモン」「成長ホルモン」「プロラクチン」などが分泌されます。

まずは「〜〜刺激ホルモン」シリーズから覚えましょう。

 

(4) 卵胞刺激ホルモン(FSH)は、〔 下垂体前葉 〕から分泌される。

(3)に続き、連続で登場しましたが、「〜〜刺激ホルモン」たちはすべて下垂体前葉です。

卵巣から分泌されるホルモンは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」です。

 

(5) アドレナリンは、〔 副腎髄質 〕から分泌される。

典型的な「副腎髄質」と「副腎皮質」の区別を聞いてくる問題です。

副腎は「肉まん」のような構造をしていて、

副腎皮質→肉まんの皮

副腎髄質→肉まんの中身(餡) に対応しています。

皮質からは「糖質コルチコイド」&「鉱質コルチコイド」、「アンドロゲン」などの「ステロイドホルモン

髄質からは「アドレナリン」&「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」などの

カテコールアミン系」がそれぞれ分泌されます。

※【皮は捨てろ(ステロ)。放るもん(ホルモン)】で無理やり覚えました。放るもん=捨てるもの

 

 

文責:アヒル


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