38-149 日本人の食事摂取基準(2020年版)を用いた、成人集団の食事摂取状況の評価に関する記述である。

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38-149 日本人の食事摂取基準(2020年版)を用いた、成人集団の食事摂取状況の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ エネルギーの摂取不足の評価では、BMIの平均値が目標とするBMIの下限値以下であることを確認する。

⑵ EARが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がEARを下回る者の割合を算出する。

⑶ AIが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がAIを下回る者の割合を算出する。

⑷ RDAが設定されている栄養素の過剰摂取の評価では、摂取量がRDAを上回る者の割合を算出する。

⑸ 生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、摂取量の平均値がDG以下であることを確認する。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218344.pdf, (2024年 7月20日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ エネルギーの摂取不足の評価では、 〔BMIの分布が目標とする範囲の下限を下回っている者の割合〕を確認する¹。

エネルギー摂取不足の評価に体重変化量を用いる場合もある。この場合は、BMIが目標とする範囲内に留まるような方向に体重が改善すること確認する。

 

⑵ EAR(推定平均必要量)が設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がEAR(推定平均必要量)を下回る者の割合を算出する。

 

⑶ 栄養素の摂取不足の評価では、 〔摂取量の分布から、EAR [推定平均必要量] を下回る者の割合〕を算出する¹。目安量を用いる場合は、〔測定された摂取量の中央値とAI [目安量]を比較〕し、不足していないことを確認する。

AI(目安量)は、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。 なお、集団における摂取量の中央値がAI(目安量)以上の場合は不足者の割合は少ないと判断できるが、摂取量の中央値がAI(目安量)未満の場合には判断できない¹。

 

⑷ 栄養素の過剰摂取の評価では、〔耐容上限量〕を用いて、〔測定した摂取量の分布から、UL [耐容上限量] を上回る者の割合を算出する〕¹。

RDA(推奨量)は、EAR(推定平均必要量)を補助する目的で用いられる。

 

⑸ 生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、〔摂取量の分布から、DG [目標量] の範囲を逸脱する者の割合を算出する〕¹。

 

参考文献

  1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(2019)


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