ワルファリン(ワーファリン)は「抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)」です。
このワルファリンは、ビタミンK依存性血液凝固因子(V.Kが関与する血液を固める因子)を阻害することで
「抗凝固剤」として作用します。
ですので、せっかくワルファリンでビタミンKを阻害し血液をサラサラにしようとしても
食事からビタミンKをたくさん摂取するとワルファリンがビタミンKを阻害しきれなくなり
薬の効果が減弱してしまいます。
そのためワルファリン服用者はビタミンKを多く含む食品の摂取に気をつける必要があります。
ですのでこの問題は、読み替えると「ビタミンKを多く含む食品はどれですか?」ということになります。
それぞれのビタミンK含有量は以下の通りとなります。
成分値は日本食品標準成分表2020年版(八訂), 増補2023年版より抜粋
⑴ みかん
→うんしゅうみかんには果実・果汁問わずビタミンKが含まれていない。
⑵ カリフラワー
→カリフラワーには可食部100 g当たり17 µg(ゆでた場合は100 gあたり31 µg)のビタミンKが含まれている。
カリフラワーにビタミンKは含有されているものの(5)の青汁ほどではないため不適となる。
ただし、似た形状の食品である「ブロッコリー」では
100 gあたり200 µg程度と10倍近いビタミンKが含まれるためこちらは注意が必要な食品となる。
⑶ 牛乳
→牛乳には100 g当たり2 µgのビタミンKが含まれる。
⑷ コーヒー
→コーヒーにはビタミンKが含まれていない。
〇⑸ 青汁
→し好飲料の青汁(ケール)には100 g当たり1500 µgのビタミンKが含まれている。
上記のように青汁は非常に多くのビタミンKを含有しており
ワルファリン服用時、摂取に注意が必要な食品となる。
上記の食品の他にビタミンKを多く含む食品として
糸引き納豆(870µg)や、モロヘイヤ(640µg), ほうれんそう(270µg), こまつな(210µg)などがある。
※後者3つはいずれも生・可食部100gあたり
文責:アヒル