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31-192,193,194 リハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。

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次の文を読み「192」、「193」、「194」に答えよ。

Kリハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。患者は、75歳、女性。2か月前に脳梗塞を発症し、左片麻痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長151 cm、体重42 kg、血圧(服薬あり)144/94 mmHg。血清アルブミン値3.7 g/dL。

31-192 入院時より、半消化態栄養剤を1,200 kcal/日投与して体重は維持できていた。その後、4週間のリハビリテーションを行い、かなり動けるようになったが、体重が1 kg減少した。その際の対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) リハビリテーションの内容を見直す。
(2) 栄養剤の投与量を増やす。
(3) たんぱく質の投与量を増やす。
(4) 水分の投与量を増やす。
 
31-193 この患者の病棟から、「朝食時も昼食時も投与後に嘔吐した」と連絡があった。このまま嘔吐を繰り返した場合、特に注意すべき事項である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) 下痢
(2) 胃潰瘍
(3) 誤嚥性肺炎
(4) 瘻孔周囲の炎症

31-194 嘔吐を回避するための手段として、半消化態栄養剤を変更することにした。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) 半固形タイプの栄養剤
(2) 浸透圧が低い栄養剤
(3) 脂質量が多い栄養剤
(4) たんぱく質量が多い栄養剤

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31-192 入院時より、半消化態栄養剤を1,200 kcal/日投与して体重は維持できていた。その後、4週間のリハビリテーションを行い、かなり動けるようになったが、体重が1 kg減少した。その際の対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) リハビリテーションの内容を見直す。

 リハビリテーションによってかなり動けるようになっており体重も4週間で1kgとそれほど急激な体重減少ではないため、リハビリテーションの内容の見直しは現時点では最も適切とは考えられない。

(2) 栄養剤の投与量を増やす。

 リハビリによるエネルギー消費量の増加を考慮する。

(3) たんぱく質の投与量を増やす。

 エネルギー量にあったタンパク質量とする。

(4) 水分の投与量を増やす。

 対象者には脱水などは見られない。ただ高齢者は脱水を起こしやすいため、栄養剤に含まれる水分量も考慮しつつ、水分摂取不足による脱水がないように注意する。
 
31-193 この患者の病棟から、「朝食時も昼食時も投与後に嘔吐した」と連絡があった。このまま嘔吐を繰り返した場合、特に注意すべき事項である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(3) 誤嚥性肺炎

 嚥下障害があることから、食物が気管に入り誤嚥性肺炎を起こしやすいため注意が必要である。

 また、食物が気管に詰まって窒息状態となる可能性もある。

31-194 嘔吐を回避するための手段として、半消化態栄養剤を変更することにした。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) 半固形タイプの栄養剤

 半固形タイプの栄養剤とし、ある程度胃の力を利用することで、嘔吐を予防する。

<嘔吐の原因となるもの>

・姿勢(仰臥位など平坦な姿勢では、食物が逆流しやすい。)
・栄養剤の温度が高すぎるまたは低すぎる。
・投与の速度が速すぎる。
・投与の量が多すぎる。

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