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国試頻出『食中毒事件数と患者数の多い順』を確認しよう(食中毒原因物質発生状況より)

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食中毒の発生件数及び事件数と患者数は、国家試験でもよく出題されているかなり重要なポイントです。ここでは、患者数や事件数に重点をおいてまとめました。


原因施設別でみた食中毒の発生状況ランキング

事件数

1位 飲食店(742件)
2位 家庭(117件)
3位 旅館(64件)

→飲食店は、数も多く食品の提供数も多いので事件数が多くなりますね。

患者数

1位 飲食店(12,734人)
2位 仕出し屋(4,330人)
3位 旅館(2,016人)

→「家庭」での食中毒の患者数は、302人と、事件数に対して少なくなっています。飲食店などと違って食事を提供する人数が少ないことが考えられます。

原因食品別でみた食中毒の発生状況ランキング

事件数

1位 魚介類(209件)
2位 複合調理食品(69件)
3位 肉類・加工品(64件)

→ダントツで魚介類が多いですね。

患者数

1位 複合調理食品(1,857人)
2位 魚介類(1,632人)
3位 肉類・加工品(574人)

→患者数では複合調理食品が上位に来ていますね。複合調理食品とは、調理して料理として完成されているもの(弁当や調理パンなど)などが含まれます。

主な病因物質別で見た食中毒の発生状況ランキング

事件数

1位 ノロウイルス(481件)
2位 カンピロバクター(318件)
3位 ブドウ球菌(33件)

→ノロウイルスによる食中毒は冬に多く、カンピロバクターは夏に多いのも特徴です。

患者数

1位 ノロウイルス(14,876人)
2位 カンピロバクター(2,089人)
3位 サルモネラ属菌(1,918人)

→ダントツでノロウイルスが多いですね。ノロウイルスは吐しゃ物など排泄物からの二次汚染もあり広まりやすいのが1つの原因として考えられます。

まとめ

★施設別でみると、事件数、患者数ともに飲食店が最も多い。

★病院物質別では、事件数、患者数ともにノロウイルスが多い。

★肉類・加工品と魚介類を比較すると、患者数は魚介類の方が多い。

★魚介類による事件数が多いが、患者数は複合調理食品の方が多い。


※年度によって、事件数、患者数が変動しますので毎年チェックするようにしましょう♪(特に病因物質2位、3位はよく変動します。)

※ランキングは不明・その他を除いて作成しています。

※この記事は、平成27年度の厚生労働省「食中毒原因物質発生状況」を参考に作成しています。

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