39-97 汎(全身)適応症候群に関する記述である。

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39-97 汎(全身)適応症候群に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 警告反応期のショック相では、血圧が低下する。

⑵ 警告反応期の反ショック相では、血糖値が低下する。

⑶ 抵抗期では、基礎代謝が低下する。

⑷ 疲はい期では、副腎皮質の機能が亢進する。

⑸ 疲はい期では、体温が上昇する。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年7月1日閲覧)

解答・解説を見る

数年ぶりの午前ラストがストレス応答であった。
40回に向けてであれば特殊環境の方が優先度が高いかもしれない。

 

⑴ 警告反応期のショック相では、血圧が低下する。

正しい。警告反応期には、ショック相反ショック相2つの時期がある。

ショック相では、交感神経活動が低下するため、血圧、体温、心拍数、血糖値などが低下する。

 

⑵ 警告反応期の反ショック相では、血糖値が〔 上昇 〕する。

反ショック相では、交感神経活動が亢進するため、血圧、体温、心拍数、血糖値などが上昇する。

 

⑶ 抵抗期では、基礎代謝が〔 増加 〕する。

抵抗期は、原因のストレスに対して適応力を獲得している段階である。

この時期には、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が増加代謝が亢進する

そのため、基礎代謝は上昇し、必要なエネルギー量も増加する。

 

⑷ 疲はい期では、副腎皮質の機能が〔 低下 〕する。

疲はい期は、長期間のストレスで、適応力を維持することが難しくなった時期である。

生体の諸機能が低下してショック相に類似した変化がみられる。

副腎の機能も低下し、ホルモンの分泌も減少していく。

 

⑸ 疲はい期では、体温が〔 低下 〕する。

疲はい期では、体温調節をすることも難しくなり、体温は低下する。※代謝が低下しているので

そのほか、疲はい期には胃潰瘍や十二指腸潰瘍などがみられることがある。

 

文責:アヒル(O)


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