1つ前の問題(39-72)と同様である。
食後の代謝を考えれば良いので
食後=お腹いっぱいのとき=太るとき=血糖値が上がっているとき=インスリンが分泌されているとき
など、適宜読み替えて選択肢を考えれば良い。これだけで大半が解けるが
もし解きづらい選択肢があった場合は「空腹時」を考えて、それの逆!と想像すれば解ける。
⑴ 小腸上皮細胞でキロミクロンの合成が〔 促進 〕される。
キロミクロンは
・小腸から全身経由で肝臓まで
・食事由来の脂質(脂肪やコレステロール, 脂溶性ビタミン)を運ぶ役割がある。
したがって、キロミクロンは食後に増えるはずである。
※空腹時に増える(満腹時に抑制される)のであれば、食後に脂質を運べない。
⑵ 末梢血管でリポたんぱく質リパーゼの活性が〔 促進 〕される。
まず、リポたんぱく質リパーゼの「リパーゼ」は脂肪を分解する酵素のことである。
そして、リポたんぱく質リパーゼは「リポたんぱく質の中にある脂肪を分解する酵素」となる。
脂肪が含まれるリポたんぱく質は、キロミクロンとVLDLでありこれらが増えるのは(1)の通り食後である。
よって、食後はリポたんぱく質リパーゼの活性が促進される。
⑶ 骨格筋でβ酸化が〔 抑制される 〕。
β酸化は脂肪酸からアセチルCoA(さらにATP)を合成する経路である。
これは、血糖値が下がったとき血糖の代わりに脂肪酸をエネルギー源にするためのものなので
β酸化は、空腹時に亢進する。満腹時は「空腹時の逆!」なので、満腹時はβ酸化が抑制される。
⑷ 脳でケトン体の利用が〔 抑制される 〕。
ケトン体が産生されるのは空腹時である。そのため脳でケトン体が多く利用されるのも空腹時となる。
満腹時は「空腹時の逆!」なので、ケトン体の利用は抑制される。
〇⑸ 血中への遊離脂肪酸の放出が抑制される。
正しい。(3)の通り、空腹時には減少した血糖の代わりに脂肪酸をエネルギー源とする。
そのため、脂肪組織から血中へ脂肪酸が放出されるのは空腹時であり、満腹時は抑制される。
文責:アヒル