39-62 食品とその製造に利用される酵素の組合せである。

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39-62 食品とその製造に利用される酵素の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 水あめ              インベルターゼ

⑵ カップリングシュガー       カタラーゼ

⑶ 果糖ぶどう糖液糖         グルコースイソメラーゼ

⑷ 食用油脂             トランスグルタミナーゼ

⑸ 成形肉              ペクチナーゼ

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年4月8日閲覧)

解答・解説を見る

38-60, 36-60では酵素と基質の問題が出題されている。

また37-60には具体的な利用方法が出題されており、よく出題される傾向にある。

 

⑴ 水あめ             アミラーゼ

水あめは主にでんぷんをアミラーゼなどで分解し製造する。

インベルターゼ(別名:サッカラーゼ)は、転化糖(ショ糖をブドウ糖と果糖に分解したもの)の製造に用いられる。

 

⑵ カップリングシュガー      シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ 〕

カップリングシュガーは、ショ糖(フルクトース+グルコース)にグルコースを更に結合させたものを指す。

つまり、フル+グル+グルオリゴ糖である。

この製造で用いられる酵素は「シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ」であるが

おそらく覚える必要はない。

この問題でも、食品製造には基本的に用いられないカタラーゼがペアで出題されており

明確な誤り」とわかればそれで良い。

※カタラーゼは人体の範囲、特に生化学が絡む問題で出てくる酵素で、

体内で発生した過酸化水素を酸素と水に分解する。

 

⑶ 果糖ぶどう糖液糖         グルコースイソメラーゼ

正しい。38-60(4)に出題されている。

イソメラーゼの語源のisomerは異性体という意味で

グルコース→フルクトース」をおこなう酵素で、「異性化糖の製造」に用いられる。

 

 

この問題のイソメラーゼと(1)のインベルターゼがよく混同するので注意が必要である。

イソメラーゼグルコース→フルクトースにして異性化糖の製造に利用される。

インベルターゼショ糖→グルコースをフルクトースに分解し、転化糖の製造に利用される。

 

⑷ 食用油脂             〔 基本的に使用しない 〕

食用油脂の製造には特に酵素は使用しない。

脂肪酸組成を変えるためにリパーゼなどを用いることはあるが全てではない。

 

⑸ 成形肉             トランスグルタミナーゼ

成形肉かまぼこの製造にはトランスグルタミナーゼが用いられる。

選択肢のペクチナーゼは果汁の清澄化に用いられる。

 

文責:アヒル


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