39-58 栄養機能食品として表示が認められているビタミンと栄養機能表示の組合せである。

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39-58 栄養機能食品として表示が認められているビタミンと栄養機能表示の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ ビタミンB1     腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。

⑵ ビタミンC        抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。

⑶ ビタミンD        炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

⑷ ビタミンE                 皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。

⑸ ビタミンK                 正常な血液凝固能を維持する栄養素です。

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年4月8日閲覧)

 

解答・解説を見る

誤りの選択肢は全て他の選択肢と入れ替えたものである。そのため正答になおしたうえで

各栄養素について機能表示に関与する部分の簡単な説明を記載する。

成分の説明は基礎栄養学のビタミンに関する問題と関連するためしっかり覚えておきたい。

実際、この問題は食べ健であるが基礎栄養の知識があれば十分解くことができる。(逆も然り)

 

⑴ 〔 ビタミンD     腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。

ビタミンD肝臓と腎臓で2段階の活性化を受け、活性型ビタミンDとなる。

活性型ビタミンDは「血中Ca濃度を上昇させる」はたらきがあるので

小腸でのCa吸収の促進、および、腎臓でのCa再吸収促進(排泄抑制)の作用を示す。

 

⑵ 〔 ビタミンE 〕       抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。

⑷ 〔 ビタミンC                 皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。

ビタミンEビタミンCはどちらも抗酸化作用を有するビタミンである。

しかしながら、ビタミンEは脂溶性のビタミンビタミンCは水溶性のビタミンであるため

生体内で抗酸化作用を発揮する場所や対象に違いが生じる。

ビタミンEは生体内の脂溶性成分(細胞膜や脂質)の抗酸化を、ビタミンCは生体内の水溶性成分の抗酸化を担う。

また、ビタミンCは水溶性成分以外にビタミンEの酸化を抑制する(還元する)はたらきがある。

 

※似通った仲間同士で助け合っていると考えると覚えやすい。
脂質成分←(脂溶性仲間)→ビタミンE←(ビタミン仲間)→ビタミンC
なお、ビタミンCは酵素によって還元されるか、

水溶性なのでそのまま尿として排泄することができる。

 

⑶ 〔 ビタミンB1        炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

国試を受けるための合言葉「糖質(炭水化物)を多く摂取したときはビタミンB1多く摂取する。」から導ける。

B2とB6も確認しておこう。

 

⑸ ビタミンK                 正常な血液凝固能を維持する栄養素です。

正しい。ビタミンK血液凝固作用骨形成の促進を行う。

ビタミンKKKatameru(固める)のK。血も骨も固める。」

 

文責:アヒル


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