⑴ 干ししいたけの香りの主成分は、〔 レンチオニン 〕である。
レンチン干し椎茸
ヌートカトンはグレープフルーツの香り成分である。
⑵ まつたけの香りの主成分は、〔 1–オクテン–3–オール(マツタケオール) 〕である。
マツタケオールは流石にわかると思うので1–オクテン–3–オールを覚えておいてほしい。
ノナジエノールはきゅうりの香気成分である。
⑶ きくらげは、〔 エルゴステロール 〕を含む。
きくらげは植物性の食品なので、プロビタミンDが含まれているとすれば
7-デヒドロコレステロールではなく、エルゴステロールであると想像できる。
38-47(1)に「(誤)エルゴステロールは、紫外線によりコレカルシフェロールに変換される。」が出題されており
下記のような周辺知識をおさえていれば、この選択肢が誤りであるとわかる。
エルゴステロール→(UV照射)→エルゴカルシフェロール(ビタミンD2 : 植物系)
7–デヒドロコレステロール→(UV照射)→コレカルシフェロール(ビタミンD3 : 動物系)
〇⑷ 傘が7割程度開いた肉厚の干ししいたけを、どんこ(冬菇)という。
正しい。どんこ(冬菇)は7割程度傘が開いた肉厚の干し椎茸で、
それ以上開いたものを「こうしん(香信)」とよぶ。
⑸ トリュフは、〔 樹木の根本の土の中に成育する 〕。
トリュフは地中で生育するキノコで、一般に原木では栽培しない。
地中にあるため肉眼での収穫は難しく、雌の豚に匂いを嗅がせてトリュフを探させる。
「雌」限定なのは、トリュフの香りが雄の豚が出すフェロモンに似ており
それを雌が嗅ぎつけることができるからである。
ちなみに豚はトリュフを見つけるとそのまま食べてしまうため
収穫時はヒトが横取りして収穫する必要がある。
文責:アヒル