⑴ 日和見感染とは、〔 免疫が低下した場合に発症しやすい感染症 〕をいう。
日和見感染とは、免疫が低下した場合に発症しやすい感染症のことである。
健康な人では大した問題にならないが、低栄養などで免疫が低下している人、免疫抑制剤を使用している人、HIV感染者、がん患者などでは発症しやすい。
感染しても症状が現れないものは、不顕性感染という。
38-42(1)や、37-42(3)に同様の出題がされている(それ以前にも日和見or不顕性感染は出題されている)。
5年分どころか前年, 前々年の正文化が正しくできていれば誤りとわかった選択肢。
⑵ ブドウ球菌は、〔 グラム陽性菌 〕である。
ブドウ球菌は、グラム陽性菌である。
34-42(2)に「(誤)黄色ブドウ球菌は、グラム陰性球菌である。」と出題されている。
これも過去問5年分の正文化で対応できる内容である。
⑶ 帯状疱疹の病原体は、〔 水痘・帯状疱疹ウイルス 〕である。
帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスである。
一方、単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となる。
〇⑷ 劇症型溶連菌感染症は、再興感染症である。
正しい。劇症型溶連菌感染症は、溶血性レンサ球菌による重篤な感染症である。
1990年代以降に急増し、再興感染症とされている。急速に進行し、敗血症や多臓器不全を引き起こす。
メディアなどで人食いバクテリアなどとセンセーショナルに報道されたアレ。
⑸ 発疹チフスの病原体は、〔 リケッチア 〕である。
発疹チフスの原因はリケッチアであり、クラミジアではない。
38-42(4)にリケッチアが登場している。
ちなみに「オウム病(本来はクラミジアが原因)はリケッチアが原因」として出題されていたので
前年度の正文化の大切さがわかる。
※カコモンズの解説にもリケッチア=発疹チフスを記載している。
文責:アヒル