39-137 公衆栄養活動に関する記述である。

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39-137 公衆栄養活動に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 傷病者の治療を目的として行う。

⑵ ソーシャルキャピタルは、公衆栄養活動のための財源である。

⑶ コミュニティオーガニゼーションは、住民参加を通して、地域に存在する諸問題を解決に導く過程である。

⑷ ポピュレーションアプローチでは、特定健康診査においてリスクありと判定された個人に対して、働きかけを行う。

⑸ エンパワメントのための公衆栄養活動は、自治体が中心となって行う。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428961.pdf, (2025年7月28日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ 〔 一次予防 〕を目的として行う。

公衆栄養活動の目的は、この選択肢のように二次予防(治療)ではなく、

個人または集団に対して一次予防(疾病の予防・健康増進)を実施する側面が大きいのが特徴である。

 

⑵ ソーシャルキャピタルは、公衆栄養活動のための〔 人々のつながり信頼関係 〕である。

ソーシャルキャピタルとは、人々のつながり信頼関係を指す言葉である。そのため「財源」はこれに当たらない。

 

⑶ コミュニティオーガニゼーションは、住民参加を通して、地域に存在する諸問題を解決に導く過程である。

正しい。コミュニティとは狭義では「同じ地域に住む住人、集まり」のことを指す。

よってコミュニティオーガニゼーションは「地域住民」+「組織・機関」となり、

自治体ではなく「地域住民が中心となった組織(住民主導)」がキーワードとなる。

 

⑷ 〔 ハイリスクアプローチ 〕では、特定健康診査においてリスクありと判定された個人に対して、働きかけを行う。

特定健康診査でリスクありと判定された個人を対象にするのは、ハイリスクアプローチである。

ポピュレーションアプローチ住民全体に対するアプローチなので、リスクあり群を対象にするのは誤りとなる。

 

⑸ エンパワメントのための公衆栄養活動は、〔 住民 〕が中心となって行う。

エンパワメントは本来、「権限付与」という意味の単語であるが、

公衆栄養学の範囲では「一人ひとりが本来の力を発揮して自発的に行動できるようにすること」を指す。

 

 

文責:アヒル


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