ステロイド薬の投与 = 副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を投与
と考えればいいので、それを軸に考えていくと良い。
また、コルチゾールには弱いアルドステロン作用(アルドステロン様作用)があるので
それらも合わせて確認したい。
基本的には「コルチゾール過多」≒「クッシング症候群」と考えれば良い。
〇⑵ 高血圧
〇⑶ 食欲の亢進
〇⑸ 耐糖能異常
クッシング症候群(コルチゾール過多)では、
食欲増加、中心性肥満や高血圧、高血糖(糖尿病)、脂質異常症などを生じる。
これをもとに考えると、
ステロイド薬服用時に生じる所見として、これらの選択肢は正しい。
〇⑴ 免疫力の低下
また、コルチゾールには免疫力を低下させる働きがあるため
ステロイド薬服用時には免疫力が低下する。
⑷ 高カリウム血症
ステロイド薬(コルチゾール)のアルドステロン様作用により、
尿細管でのNa再吸収が増加し、入れ替わる形でKの排泄が進む。
そのため、低カリウム血症が生じる。
アルドステロンの作用 :
水とNaイオンの再吸収促進, 血圧が上がる( 2の高血圧の理由のひとつ),
また、Naイオンを再吸収するときにKイオンを排泄する。
※ACE阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬でアルドステロンが出なくなり
高カリウム血症が生じることの真逆の反応である。
文責:アヒル