⑴ 身長の成長速度は、乳児期より〔 緩やか 〕である。
身長は2回の発育急進期(新生児期~乳児期と思春期)で特に発育が著しい。幼児期は乳児期に比べて成長速度がやや緩やかになる。
また、1年間の体重増加率も乳児期に比べて幼児期は低くなる。
⑵ 唾液の分泌量は、成人期より〔 少ない 〕。
5歳の唾液量は1日あたり500mL程度で、成人は1L〜1.5L程度である。
口腔の大きさや食事量などをイメージして「大人の方が多いに決まってるよね」と考えるとわかりやすい。
⑶ 体重1 kg 当たりの水分必要量は、成人期より〔 多い 〕。
幼児期の水分必要量は、体重1kgあたり成人の約2倍である。
幼児は成人に比べて呼吸数が多く、また、体表面の面積が身長・体重の割に大きく、不感蒸泄が多いため必要な水分量は多い。
子供の方がすぐに脱水症になるイメージを持つと良い
⑷ 胃の容量は、成人期より〔 少ない 〕。
幼児期の胃の容量は成人よりも少なく、1回で食べられる量が限られる。
そのため、1日3回の食事では必要な栄養素量を満たすことが難しく、1日1~2回の間食で補う。
〇⑸ 最大尿濃縮能は、成人期と同程度である。
体内の水分が少ない時に腎臓での水の再吸収を増やすことで、
血液の浸透圧が高くなるのを防ぐ働きが尿濃縮能である。
(水の再吸収を増やす=尿中の水が減る=尿を濃くする)
腎機能が低下すると尿濃縮能は低下する。
腎機能は2歳前後で成人とほぼ同等[1]に発達するので、5歳児の最大尿濃縮能も成人と同程度であると考えられる。
類似問題
33-93 幼児期に関する記述である。
32-93 幼児期の栄養に関する記述である。
31-92 幼児期(3~5歳)の生理的特徴に関する記述である。
※引用元
[1]日本小児泌尿器科学会,小児の腎機能評価,
https://jspu.jp/ippan_032.html(2024/10/18閲覧)
文責:アヒル(O)