38-57 あるトマトジュースの表示である(図)。 図のa~cに該当する数値の組合せとして、最も適当なのはどれか。

スポンサーリンク


38-57 あるトマトジュースの表示である(図)。

図のa~cに該当する数値の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。 

 

  a     b     c

⑴ 40     7      0

⑵ 40     7     0.2

⑶ 40     11       0

⑷ 48     7     0.2

⑸ 48     11       0

 

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年8月18日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

日本食品標準成分表2020年版(八訂)ではエネルギー値の計算方法が少し変更され、

食物繊維総量、糖アルコール、有機酸なども換算係数(1gあたり何kcalか?)が算定されました。

※食物繊維総量のエネルギー換算係数は2kcal/gです。糖アルコールや有機酸はモノにより異なる。

 

その上で「食物繊維総量のエネルギー換算係数はいくらかを理解していますか?」という問題が

計算問題として出題されたものだと思います。

従来なら「(1) 食物繊維総量のエネルギー換算係数は2kcal/gである。」のように出題されていたと思います。

つまり、「受験生に計算させるぞ!」というよりは「換算係数を知っていますか?」という趣旨の問題です。

食塩相当量に関しても、計算させたいというよりは「換算係数を知っていますか?」です。

つまり計算問題だ!と焦ったり、嫌がったり、捨てたりする前に

覚えるところはしっかり覚えていきましょう。

 

【解法】

まずは埋めやすそうな b から考えてみましょう。

炭水化物(g)=糖質(g)+食物繊維(g) なので

糖質(g)=炭水化物 9g – 食物繊維 2g = 7g   …bとなります。

 

次にaのエネルギーを計算していきます。アトウォーターのエネルギー換算係数の

糖質(4kcal/g), 脂質(9kcal/g), たんぱく質(4kcal/g)に加えて

食物繊維総量(2kcal/g)も使って計算していきます。

糖質:7g × 4kcal/g = 28 kcal

脂質:0g × 9kcal/g = 0 kcal

たんぱく質:2g × 4kcal/g = 8 kcal

食物繊維総量:2g × 2kcal/g = 4 kcal

以上を合計して 40kcal  …a

 

最後に食塩相当量です。

食塩相当量は食塩以外のナトリウムも含まれるもので

ナトリウム(mg) × 2.54 ÷ 1000 〕で計算できます。

よって、70(mg) × 2.54 ÷ 1000 = 0.1778 ≒ 0.2  …c

となります。ナトリウムの換算は臨床栄養の範囲でも出うるので

しっかり覚えておきましょう。

 

上記の2.54の計算を覚えてほしいところですが
どうしても覚えられない人向けに
正確には【食塩1g=ナトリウム393mg】というものを
ざっくりまとめて
食塩1g ≒ ナトリウム400mg】ぐらいで覚えておきましょう。
これで計算してもおおよその値にはなります。
例) 70mg ÷ 400mg = 0.175 = 0.2
繰り返しますが理想は2.54の計算です。
無理そうならせめてこれくらいは覚えておいてほしい….
という苦肉の策が食塩1g ≒ ナトリウム400mgです。

 

(2) 40, 7, 0.2

 

文責:アヒル


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert