38-35 運動器系の構造と機能に関する記述である。

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38-35 運動器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 骨の主な有機質成分は、ケラチンである。

⑵ 骨吸収は、骨芽細胞によって行われる。

⑶ 関節液は、ヒアルロン酸を含む。

⑷ 骨格筋のうち、速筋は遅筋に比べてミオグロビンを多く含む。

⑸ 筋原線維の主な構成成分は、コラーゲンである。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年8月1日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

(1) 骨の主な有機質成分は、〔 コラーゲン 〕である。

そのほかに有機質の成分としてオステオカルシンなどがある。

ちなみに無機質の成分は「リン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイトとも呼ばれる)」です。

選択肢中のケラチンは皮膚や爪、髪の成分である。

 

(2) 骨吸収は、〔 破骨細胞 〕によって行われる。

骨吸収と骨形成の違いは必ず覚えておきましょう。

どちらも骨が強くなりそうですが

骨形成」=「骨を作る

骨吸収」=「骨を削る」です。

骨を削る、破壊するときにはたらくのは「破骨細胞」です。

 

(3) 関節液は、ヒアルロン酸を含む。

正しい文章です。骨と骨が連絡する関節で

潤滑油」のような働きをするのが関節液です。

高齢になるとこの関節液が減少し、関節痛が見られることがあります。

ヒアルロン酸注射などを行うこともあります。

 

(4) 骨格筋のうち、〔 遅筋は速筋に比べて 〕ミオグロビンを多く含む。

ミオグロビン→〜〜グロビンなので含めば含むほど身は赤い

(赤血球のヘモグロビンと一緒に覚えると良い)

赤身の魚カツオマグロなど遠泳が得意長距離型遅筋

白身の魚ヒラメカレイなど普段は海底にじっとしていて、

襲われそうな時だけ速攻で逃げる短距離スプリント型速筋

 

(5) 筋原線維の主な構成成分は、〔 アクチンミオシン 〕である。

ちなみに動く方が「アクチン」、支える方が「ミオシン

 

アクチン動くミオシン太い」は最低限覚えるポイント。

・動く(アクション:Action)からActin

ミオシンはアクチンが自由に動くのを支える方なので「太い

 

 

文責:アヒル


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